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『ねんどろいど 雪ミク』が中国語圏でめちゃめちゃ売れている

 ここ数年、フィギュアはいわゆるオタクだけではなく、普通の人も手軽なインテリアとしても用いるようにもなっています。

 その代表格がグッドスマイルカンパニーが展開する「ねんどろいど」シリーズでしょう。ねんどろいどは2.5頭身ほどのフィギュアシリーズで、『けいおん!』『化物語』『涼宮ハルヒの憂鬱』といったアニメキャラクターをかたどった商品がリリースされています。

 中でも一番人気があるのが、ボーカロイドの初音ミクをかたどったねんどろいどでしょう。地域や男女を問わず人気を集めるキャラクターとあって、その販売量は1種類につき数万体のオーダーに達するとか。2011年にチャリティー商品として国内と海外40カ国に向けて発売した『ねんどろいど 初音ミク 応援ver.』の受注数は7万4394個だったとか!

 そんなグッドスマイルカンパニーが先日、主力商品である『ねんどろいど 雪ミク』の世界と日本での出荷数を発表しました。

 

 ↓の図がそれなのですが、実数ではなくざっくりとした量、しかもランキング形式で出していないので、その意味するものがいまいち分かりにくくなっています。

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  そこで、雪ミクの数を数えて、各国、各都道府県ごとの出荷数ランキングをまとめてみることにしました。

  図では大中小の雪ミクが出荷数の目安として使われているのですが、いろいろ調べてみたところ「小5=中1」「中5=大1」を意味しているようです。各図で大中小の示す単位は同じように思えますが、大1=1万体、中1=2000体、小1=200体でしょうか。

  さて、実際に各図の雪ミクを数えてみた結果が↓です。

2010年『ねんどろいど 雪ミク』日本ランキング

1位 東京 大2中4小3

2位 神奈川 大1中1小3

3位 埼玉 大1中1小0

4位 宮城 大1中0小1

5位 千葉 大0中4小4

6位 大阪 大0中4小3

7位 愛知 大0中4小2

8位 北海道 大0中3小2

9位 兵庫 大0中2小2

10位 静岡 大0中1小4

 北海道が8位に入っていて、「さすがクリプトンがあるミクさんの聖地!」と思ったのですが、よくよくランキングを見ると、人口ランキングとほぼ一致していたりします。やや関東圏が強いくらいで、まんべんなく売れているんですね。

2011年『ねんどろいど 雪ミク たのしい雪あそび・エディション』日本ランキング

1位 東京 大3中2小3

2位 神奈川 大1中3小1

3位 埼玉 大1中1小2

4位 大阪 大1中0小3

5位 千葉 大1中0小2

6位 愛知 大1中0小1

7位 北海道 大0中4小1

8位 兵庫 大0中2小4

9位 静岡 大0中2小1

10位 福岡 大0中2小0

2012年『ねんどろいど 雪ミク ふわふわコートVer.』日本ランキング

1位 東京 大3中3小1

2位 埼玉 大1中2小2

2位 神奈川 大1中2小2

4位 大阪 大1中0小3

5位 千葉 大1中0小2

6位 愛知 大0中4小3

7位 北海道 大0中4小1

8位 兵庫 大0中2小4

9位 静岡 大0中2小1

10位 茨城 大0中2小0

2013年『ねんどろいど 雪ミク いちご白無垢Ver.』日本ランキング

1位 東京 大3中4小3

2位 神奈川 大1中4小3

3位 埼玉 大1中3小4

4位 千葉 大1中2小2

5位 大阪 大1中1小3

6位 愛知 大1中1小2

7位 北海道 大0中4小2

8位 兵庫 大0中3小2

9位 静岡 大0中2小4

10位 茨城 大0中2小2

10位 福岡 大0中2小2

 日本の都道府県別ランキングは大きな変動はないですね。

2012年『ねんどろいど 雪ミク ふわふわコートVer.』世界ランキング

1位 中国 大5中1小0

2位 米国 大2中1小1

3位 香港 大1中4小2

4位 シンガポール 大1中2小4

5位 マレーシア 大1中0小1

6位 台湾 大0中4小1

7位 カナダ 大0中3小2

8位 オーストラリア 大0中3小0

9位 韓国 大0中2小4

10位 スペイン 大0中1小4

 2012年からは世界ランキングも追加。アジアの圧倒的な強さ、特に中国語圏の強さが目立ちます。自動車など一般的な輸出品とはまったく違う傾向がうかがえます。

2013年『ねんどろいど 雪ミク いちご白無垢Ver.』世界ランキング

1位 中国 大6中4小0

2位 台湾 大5中3小4

3位 シンガポール 大2中0小3

4位 香港 大1中4小3

5位 韓国 大1中4小1

6位 マレーシア 大1中3小2

7位 カナダ 大1中1小3

8位 オーストラリア 大1中1小0

9位 タイ 大0中4小1

9位 米国 大0中4小1

 2012年と比較すると台湾の伸びが著しいです。一方で、米国が大きく順位を落としているのが気になるところ。

 日本市場は飽和しつつあるので、これから欧州やインド、ブラジルといった世界の人口集積地をどう攻めていくかがポイントになるのではないでしょうか。