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ゴチになりますの出演者選びに事務所パワーはどのくらい影響しているのか?

 日本テレビ『ぐるぐるナインティナイン』の人気コーナーである「グルメチキンレース・ゴチになります!」。

 “ゴチバトル”とも言われるこのコーナーでは、高級レストランを舞台に、番組レギュラー陣(ゴチメンバー)とゲスト1~2人(VIPチャレンジャー)が、値段を見ずに料理を注文し、自分が注文した料理の合計金額が、設定金額にどれだけ近づけられるかを競います。

 設定金額との差が最も大きかったメンバーが全員分の食事代を自腹かつ現金で払うのですが、2002年のパート3からは「年間自腹総額が最も多かった者はコーナーをクビになる」というルールが追加されます。

 以後、さまざまなタレントがレギュラー陣に加わっては去っているわけですが、ここで気になったことがあります。

 ……レギュラー陣の選定に事務所パワーはどのくらい関わっているのか?

 芸能界では事務所の力が大きいとか、バーターで押し込むとかいろいろ聞きますが、フジテレビの看板とも言っていいゴチバトルコーナーではどうなっているのか。

 そこで調べてみた結果が↓です。

 

▼パート1(1998~1999年)、2(2000~2001年)

矢部浩之(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

岡村隆史(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

国分太一(ジャニーズ事務所)

出川哲朗(マセキ芸能社)

 

▼パート3(2002年)

in

中島知子(2013年まで松竹芸能)

 

▼パート4(2003年)

in

セイン・カミュ(R&Aプロモーションから、イクリプス・プロダクションに)

out

岡村隆史(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

 

▼パート5(2004年)、6(2005年)

in

岡村隆史(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

船越英一郎(ホリプロ)

out

セイン・カミュ(R&Aプロモーションから、イクリプス・プロダクションに)

出川哲朗(マセキ芸能社)

 

▼パート7(2006年)

in

優香(ホリプロ)

out

中島知子(2013年まで松竹芸能)

 

▼パート8(2007年)

in

井上和香(インセント)

out

優香(ホリプロ)

 

▼パート9(2008年)

in

森泉(オスカープロモーション)

out

井上和香(インセント)

 

▼パート10(2009年)

in

江角マキコ(研音)

out

矢部浩之(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

 

▼パート11(2010年)

in

佐々木希(トップコート)

out

森泉(オスカープロモーション)

 

▼パート12(2011年)

in

田山涼成(シス・カンパニー)

out

矢部浩之(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

 

▼パート13(2012年)

in

矢部浩之(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

杏(トップコート)

out

佐々木希(トップコート)

田山涼成(シス・カンパニー)

 

▼パート14(2013年)

in

上川隆也(ゼロライトイヤーズ)

out

杏(トップコート)

 

▼パート15(2014年)

in

平井理央(deJaneiro)

out

矢部浩之(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

 

 こうしてまとめてみると、驚くほど偏りがないですね。気になるのはパート13でトップコート所属の佐々木希さんがクビになって、パート14から同じトップコートの杏さんが新メンバーとして加わったところくらい。パート5でセイン・カミュさんが無敗にも関わらず抜けたのは、事務所とのもめごとがあったからでしょうが、それは事務所パワーとは別の話でしょう。

 また、近年ではゼロライトイヤーズ所属の上川隆也さんやdeJaneiro所属の平井理央さんのように、小事務所が目立っています。このあたりは制作費削減を狙ってのことなのか、それとも番組の方針なのか興味深いところです。ごり押しで有名なバーニングプロダクションも入っていないですしね。

 ほかの番組ではどうなっているのか、また調べてみようと思います。