聴覚障害でありながら作曲活動をしていたとされる佐村河内守さん。しかし、実は彼の手によるとされた交響曲はすべて新垣隆さんというゴーストライターが作曲しており、障害もウソであったと、新垣さん自身が会見で語りました。
→聴覚障害の作曲家 別人が作曲(NHKニュース)
→「現代のベートーベン」佐村河内守氏のゴーストライターが語った!(スクープ速報 - 週刊文春WEB)
→「佐村河内守氏の耳は聴こえていた」新垣隆氏が会見(BLOGOS)
佐村河内さんに関する疑惑を最初に報じたのは新潮45の2013年11月号と報道されています。そこで、読んでみようと思ったのですが、残念ながら在庫切れ。
ただ、新潮45はいくつかの記事をKindle化しており、この記事もその対象となっていました。現時点で、Kindleストア 有料タイトルの売上ランキングで1位となっており、関心の高さがうかがえます。
「全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か―新潮45eBooklet
- 作者: 野口剛夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/01/14
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
100円だったので買って読んでみると、別の人が作曲しているかどうかという内容ではなく、音楽性よりストーリーで売り出しているだけなんじゃないの?という疑問が書かれていました。
タイトルの“本物か”の意味するものは、「本当に佐村河内氏が作曲しているのか?」という意味ではなく、「佐村河内氏の曲は本当にすばらしいのか?」ということですね。
佐村河内氏は、全聾のハンディキャップ、たくさんの病苦、被爆二世としての出生、被爆地の名による副題……など利用できそうなレッテルを総動員しているようだ。
音楽そのものが本当に素晴らしければ、わざわざ全聾であることや病苦を強調して人から同情を得ることに熱心である必要はないはずで、そうなると彼の場合、音楽そのものだけでは自信がないのではないか、と思えてくる。
(「全聾の天才作曲家」佐村河内守は本物か―新潮45eBookletより)
ただ、耳が聞こえないことへの疑問など、ポイントとなることは言い当てています。100円とそれほど高くない価格なので、佐村河内さんに関心のある方は読んでみてはいかがでしょうか。