月曜、ヤフーニュースのトップに次のような記事が掲載されました。
→立ち食いステーキが人気 年内に都内10店、NYにも出店へ(THE PAGE)
「いきなり!ステーキ」というお店が立ち食い形式で回転率を上げることで、銀座で割安に高品質なステーキを提供することが可能になったという話。イタリア料理やフランス料理での“俺の”シリーズの躍進が連想されます。
運営しているのはペッパーランチを運営するペッパーフードサービス。初めて聞いた話だったので、実際はどんなものなのか、1号店の銀座4丁目店に行って確かめることにしました。
訪れたのは火曜の14時ごろ。混雑する時間帯は外れているはずなのですが、店の前には20人ほどの行列ができていました。銀座ということもあってか、年齢層は30~50代と高め。平日ですが、スーツの人は少なかったです。
入り口には料理人の写真が飾ってあります。これは“俺の”シリーズを意識したものでしょう。
リブロースステーキはグラム5円、サーロインステーキはグラム7円、ヒレステーキはグラム8円。また、ランチメニューとして、ステーキ300グラムを1050円、ハンバーグ300グラムを1000円で提供しています。
ただ、他店と比べると確かに安いのですが、同系列のペッパーランチではステーキ300グラムを1150円、ハンバーグ200グラムを860円で出しているので、そこまで安くないような気がしないでもありません。
30分ほど待って店内へ。狭い店内に30人ほどが入れるスペースがあります。当然、イスは見当たらず。とりあえず、ランチメニューの300グラムステーキを注文しました。
調理している様子は客席からも見えるようになっています。スタッフは5人ほどで回しているようです。
壁にはワインの陳列。BGMとしてジャズが流れています。このあたりも“俺の”シリーズを強く意識していると感じられます。しかし、メニュー表の安っぽさなどを見ると、ブランディングに失敗している雰囲気もあります。
5分ほどでスープとサラダ、少し遅れてステーキが届きます。
とりあえずレアで届けて、それ以上はプレートの余熱で焼いてねという方式ですね。
ステーキには、特製のホットステーキソースや塩こしょうをかけて食べます。
ただ、正直、肉が結構固く、品質が高いとはとても思えず。もちろんマズイわけではないのですが、既存のペッパーランチとの差が見えてきませんでした。
スタッフの方によるとヤフーニュースに載る前から行列ができていたということなのですが、客単価が高い銀座だから成立する業態で、地方だと厳しいんじゃないかなあと思ったり。
報道を受けて、ペッパーフードサービスはストップ高となっているのですが、先行きに不安なものを感じました。