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なか卯が衣笠丼を木の葉丼と名前を変えて値上げする事案が発生

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 季節や年度の変わり目ということで、飲食店ではさまざまな新メニューが登場しています。そんな中、牛丼チェーン大手のなか卯が4月16日から提供開始すると発表したのが木の葉丼。

 →木の葉丼 4/16(水)11時~販売開始!(なか卯)

 なか卯のリリースによると、木の葉丼とは鶏肉の代わりにカマボコなどでとじた丼のこと。関西地方ではポピュラーな料理で、カマボコを舞い散る木の葉に見立てていることが名前の由来だそうです。

 さっそく近くのなか卯に行くと、店頭には大きなPOP。新メニューへの力の入れようが伝わってきます。

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 木の葉丼は並盛りが450円と、メインの牛すき丼の並盛り350円に比べると高めの価格帯。原価的には肉を使っている分、牛すき丼の方が高いような気がしますが、このあたりはライバルチェーンとの兼ね合いもあるのでしょう。

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 あまりお客さんのいない時間帯だったので、すぐに木の葉丼が到着。パッと見は親子丼とよく似ています。リリースでは触れられていたかまぼこは見当たらず、代わりにさつま揚げが入っていました。

 食べてみるとさつま揚げがふわふわで、「どんぶりって別に肉が入っていなくてもおいしいんだな」と感じました。むしろ、固い肉が入っていないことで、年配の方には牛丼より受け入れられやすいかもしれないと思いました。肉よりヘルシーですしね。

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 満足して帰ろうとしたら、ふと、入り口の自動ドア横にあった張り紙に目がとまりました。張り紙によると、4月15日をもって衣笠丼(並盛り390円)を販売終了するとのこと。

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 「メニューが増えるなら、オペレーションの手間を軽くするために不人気メニューを廃止しないといけないよね~」と思ったのですが、後で衣笠丼をググってみるとびっくり。木の葉丼と衣笠丼の違いは、さつま揚げを使うか油揚げを使うかしかないようなのです。

 なか卯の木の葉丼の並盛りの値段(450円)は、衣笠丼(390円)の60円増し。これはおそらく、中身を少しだけ変えて、客単価を上げようというなか卯の戦略ですね。ストレートに値上げすると客離れするという判断からでしょう。客からするとスパッと上げてしまえばいいじゃんとか思ったりもするのですが、店側からすると違った見方があるようです。

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 人員不足がうわさされるゼンショーグループに属するなか卯。今日行った店もワンオペだったのが気になりますが、値上げを人件費に転嫁して、オペレーションを成り立たせられるかが注目されるところです。