2008年にダスキンとモスフードサービスが提携して以来、さまざまなコラボレーションを行っているミスタードーナツとモスバーガー。
その新たな共同事業として5月28日から始まったのが「モスとミスドのとりかえっこ!」キャンペーン。モスバーガーがフレンチクルーラーを使ったメニュー、ミスタードーナツがライスバーガーを使ったメニューを作ったらどうなるかという試みです。
地雷の予感がひしひしとしますが、そこに突っ込んでいくのが僕の役割でもあるので、さっそく食べに行くことにしました。
最初に向かったのはミスタードーナツの秋葉原店。今日からキャンペーンが始まったはずなのですが、店頭からその雰囲気は感じられません。
店内にもまったく案内がなかったので、「店舗限定なのかな」と思ったのですが、「ライスバーガーってやってるんですか?」と店員さんに尋ねると、メニュー表を出してくれました。
ライスバーガーは担々牛焼肉とあん&カスタードの2種類。担々牛焼肉はまあ分かるのですが、あん&カスタードからは地雷臭が漂ってきます。とりあえず、単品で両方を注文。
やや時間がかかって、6分ほど経ってからライスバーガーが運ばれてきました。世間一般のバーガーより小さめで、コンビニのおにぎりと同じくらいの大きさです。
まずは担々牛焼肉から。間には大きなチーズがはさまっています。ごはんと焼肉という常識的な組み合わせなので味は普通なのですが、ボリュームなどを考えると、345円という価格には見合っていません。
そして問題のあん&カスタード味。間にあん&カスタードが入っているだけでなく、外側にきなこもまぶしてあります。味はおいしいかどうかという段階以前の、食べられるかどうかというレベル。
ご飯はどら焼きの皮と同じく炭水化物なので、理論上はあん&カスタードと合う可能性も微粒子レベルで存在するとは思ったのですが、無理でした。もしかすると、店頭プロモーションが行われていなかったのは、あんまり売りたくないという意志の表れだったのかもしれません。
どよーんとした気持ちを抱えつつ、次はモスバーガーの秋葉原末広町店へ。すると、こちらでは店頭で大々的なアピールがされていました。
メッセージボードでも「いよいよ新商品の販売です! いつもとはちがう味を楽しんでください!」と自信満々。
モスのフレンチクルーラーは、ベリーショコラとぐるぐるチョリソの2種類があったのでそれぞれの単品を注文。
こちらもやや時間がかかって、8分後くらいに運ばれてきました。
まずは見た目がまともなぐるぐるチョリソから。こちらはハンバーガーのハンバーグをソーセージに変えただけなので、普通の味。
ただし、パンズのフレンチクルーラーが水に弱いために、すぐにちぎれてしまって食べにくくなるのがマイナスポイント。フレンチクルーラー以外を使えばいいわけですが、そうなるとコラボにならないのが悲しいところです。
そして、ベリーショコラ。こちらは見た目の通り、スイーツでした。また、普通のハンバーガーと違って、低温で提供されています。味はそこそこといったところで、間に挟まったチョコプレートがサクサクしていたのが印象的でした。
ぐるぐるチョリソと同じくフレンチクルーラーが破れやすいので、個人的には皿に入れてナイフとフォーク付きで出してくれれば良かったんじゃないかなと思ったりもしました。
恐らく今回の試みは「コラボして、なんかよく分からんメニューができました!」というインパクトが重要ということで、味については二の次なのでしょう。
どのメニューも僕以外のお客さんが注文している姿を見かけなかったのですが、今後、どれだけ売れるのか気になるところです。