カレー激戦区として知られる神保町界隈。1923年にいち早く開店したカレー店が共栄堂ですが、その3代目代表の宮川さんによると、30年前にはそれほどカレー店はなく、7年前は30店ほど、そして現在は60店ほどが営業しているそうです。
神保町のカレー店の特徴は、高級店が多いところ。ココイチやゴーゴーカレーのような数百円のカレーではなく、1000円以上のカレーが幅を利かしています。本を好む人たち≒高所得の年配客が多いので、こうなっているのかもしれません。
そんな高級カレー店の中でも、最も有名な店のひとつがボンディ。神田カレーグランプリの初代グランプリとなったことでも知られています。
ボンディは休業中の東大和店を除くと、関東地方を中心に全部で9店あります。本店は神保町にあるのですが、今回は少し離れたところにある神田小川町店に行くことに。靖国通りから路地に入り、100メートルほど進んだ静かな通り沿いにあります。
店内は4席×6テーブル+6席×1テーブルの合計30席とこじんまりとしています。店内には洋風ポップスが流れています。
注文したのは神田カレーグランプリに出品したチキンカレー。1480円とちょっとビックリしてしまう値段ですが、消費増税で1450円から値上げしたとか。甘口、中辛、辛口から選べるのですが、一般的だという中辛を頼みました。
カレーができる前に、じゃがいもとバターがお通しのような形で置かれます。
数分経って、カレーが運ばれてきます。ルーをソースポットに入れているのが高級店っぽいところ。ご飯の上にチーズが乗っていたり、なぜか梅干しときゅうりの漬け物が入っていたりするのが特徴的です。
さっそくルーをご飯にかけて食べ始めます。チーズのせいか、中辛なのですが、甘みがあっておいしいです。りんごの風味が強いような気もしました。また、チキンにこんがり感が出るような調理をしていたのが新鮮でした。
トッピングは福神漬けにらっきょう、レーズン。レーズンがあるのは珍しいので、ついつい取りすぎてしまいました。どれも酸味や甘味が抑えられていました。
窓際の席からは、外の様子も楽しめます。都心ではあるのですが、このあたりは昔ながらの街並みが残っています。隠れ家っぽい場所でもあるので、そういう使い方をするのもいいかもしれません。
▼ボンディ 神田小川町店 欧風カレー、バー・お酒(その他)
東京都千代田区神田小川町3-9 AS ONE 神田小川町 2F