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火事から復活した「かんだやぶそば」に行ってきた@東京・神田

 2013年2月の火事以来、営業を見合わせていた「かんだやぶそば」。1880年創業の老舗そば屋なのですが、10月20日、1年8カ月の充電を経て、再開店しました。

 僕は常連ではなかったのですが、よく近くを通っているので、記念に食べに行ってみることに。

 店に着くと、あいにくの雨模様にもかかわらず、店外まで30人ほどの行列が伸びていました。朝の開店時には200人ほどが並んでいたとか。年代は60代以上が中心で、秋葉原のすぐそばにもかかわらず、文化の違いのようなものを感じました。

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 15分ほど並んで、店内へ。木造の建物や装飾だけでなく、照明の釣りあんどんも歴史を感じさせてくれます。

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 席に案内された時、新装開店のお礼として、てぬぐいをもらいました。こうした心遣いは老舗っぽいですね。

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 手ぬぐいは入り口にストックがたくさんあったので、明日くらいまではもらえそう。

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 メニューは火事の前と変更はありません。値段も消費税が8%になった以外は据え置きのようです。

 ただ、もともとの値段が高い! かけそばが670円で、月見そばや天ぷらそばは何と1000円以上。富士そばなら、その半額以下で食べられます。おつまみも1000円前後の価格が並びます。隣のおっちゃんがひたすらおつまみを食べていましたが、そんなことができるのは金持ちだけでしょう。

 いろいろ迷った結果、670円のせいろうそばを注文することに。

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 数分経って、せいろうそばが到着。そばはそば粉10に対して、小麦粉1の割合なので、だいたい九割そばというところでしょうか。

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 一見、量があるように見えますが、上げ底なので一玉ぐらい。

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 味はおいしいのですが、値段相応においしいかといえば疑問符は付きます。

 ただ、かんだやぶそばの場合、雰囲気を味わえるのが大きいんですよね。建物のほかにも、女将さんの語尾を伸ばす通し言葉やあいさつが歴史を感じさせてくれるのです。誤解を恐れずに言うと、年配者向けのメイドカフェですね。

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 そばを食べ終わった後は温かいそば湯。

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 レジが店の入り口ではなく、奥にあるのも特徴です。厨房にもホールにもめちゃめちゃスタッフがいるので、これでやっていけるのかと思ったり。

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 ちょっと値段は高いのですが、秋葉原の喧騒に疲れたら、ここで一休みするのもいいのではないでしょうか。