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NHKラジオ『基礎英語1』がマンガの手法を取り入れた柔らか路線に変化していた

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 先日、ヨドバシAkiba7階の有隣堂を歩いていると、教材コーナーで珍しいものをみかけました。それはNHKラジオ『基礎英語1』のテキスト。

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 お堅いNHKの教材で表紙がマンガ絵!?

 学習参考書では『もえたん』に代表されるように、サブカルチャーを取り入れた書籍も多く出版されるようになっていますが、NHKにもその流れが来ているとは。

 ちょっとビックリしたので、思わずテキストを購入。そして、自宅に帰ってから、中を読むとさらにビックリ。登場人物や物語が、まるでアニメのような設定になっているのです。

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 少し長いですが、登場人物や物語の概要は次の通り。

都会生まれ都会育ちの中学生で、ちょっと内向的だがメカに強い秀才メックは、父の夢を叶えるため、とつぜん、南の島で暮らすことになった。しかし、メック同様自然が苦手な母は猛反対。メックは恐怖におびえながら、祖父のローランが住む島、ペッパーアイランドへ向かう。はじめはさびしさと、島のさまざまな動物や虫、それに電気もガスも水道もない生活に困惑するが、海にもぐるのが得意なスーパー少女フィンフィーや、弟のようなスキッピーとすごすうち、少しずつたくましく成長していく。そしてある日、祖父のカヌー小屋の秘密を知り、壮大な計画を思いつく

 かつての英語入門用テキストでは、学校で太郎と花子が会話して、そこに留学生のトムが現れて……のような内容が定番。しかし、『基礎英語1』は往年のNHKアニメ『YAT安心!宇宙旅行』『飛べ!イサミ』などを思い出させるような物語となっており、教室の枠を飛び出しているのです。

 気になるのは、いつからこんなこと(?)になったのかということ。新年度の始まりとなる4月号の表紙を2010年から順に並べたのが次の画像。だんだんくだけてきて、2014年から完全に流れを切り替えたように見えます。

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 また、妙に充実している『基礎英語1』のWikipediaによると、全体を通じた物語が採用されているのは2011年からのようです。NHKは2000年代半ば、不祥事などで受信料不払いが急増、2008年からは会長に民間出身者を起用するといった変化が生まれているので、その影響もあるのかもしれません(現会長は叩かれていますが……)。

 ただ、驚きはしたものの、読んでみると、こうしたストーリーやイラストがあるおかげで、かなり親しみやすい内容となっています。

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 英語入門にあたっては、文法やら単語やらを教えることよりも、どういうところで英語を使うのかという意義を伝えることや、見慣れない世界に入ることでのつまずきを防ぐことが大事なので、非常にいい試みなんじゃないかなと思いました。

 特に『基礎英語1』の場合は、中学1年生より若いリスナーも多いでしょうからね。

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 こういう路線は好きなので、うまくいってほしいと願うところです。