こんにちは! すずきです。先ほど、2018年1月期(冬アニメ)の第1話がニコニコ生放送で出揃いました。
いつものように番組の最後に行われる視聴者アンケートの「とても良かった」の割合でランキングを作っていたのですが、最終結果は次のようになりました。1話をニコニコ動画で無料配信しているものはリンクをつけています。
■2019年1月期アニメ(冬アニメ)、ニコ生上映会支持率ランキング(スクショ付きの結果はこちら)
2019年冬アニメ第1話支持率ランキング
- | 作品名 | 支持率 | 期数 | 原作 | 制作会社 |
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1 | 私に天使が舞い降りた! | 89.5 | 1 | コミック百合姫 | 動画工房 |
2 | かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ | 86.7 | 1 | 週刊ヤングジャンプ | A-1 Pictures |
3 | 上野さんは不器用 | 81.4 | 1 | ヤングアニマル | レスプリ |
4 | えんどろ~! | 80.1 | 1 | メディアミックス | Studio五組 |
5 | 荒野のコトブキ飛行隊 | 77.9 | 1 | オリジナル | GEMBA |
6 | 盾の勇者の成り上がり | 74.6 | 1 | 小説家になろう | キネマシトラス |
7 | 同居人はひざ、時々、頭のうえ。 | 73.4 | 1 | COMIC ポラリス | ゼロジー |
8 | 五等分の花嫁 | 68.8 | 1 | 週刊少年マガジン | 手塚プロダクション |
9 | バーチャルさんはみている | 63.7 | 1 | オリジナル | リド |
10 | 不機嫌なモノノケ庵 續 | 62.4 | 2 | ガンガンONLINE | ぴえろプラス |
11 | B-PROJECT~絶頂*エモーション~ | 57.1 | 2 | メディアミックス | BN Pictures |
12 | デート・ア・ライブⅢ | 54.6 | 3 | 富士見ファンタジア文庫 | J.C.STAFF |
13 | ブギーポップは笑わない | 53.3 | 2? | 電撃文庫 | マッドハウス |
14 | エガオノダイカ | 46.8 | 1 | オリジナル | タツノコプロ |
15 | グリムノーツ The Animation | 39.6 | 1 | スマホゲーム | ブレインズ・ベース |
16 | Dimensionハイスクール | 39.0 | 1 | オリジナル | アスミック・エース ポリゴンマジック |
17 | ぱすてるメモリーズ | 36.1 | 1 | スマホゲーム | project No.9 |
18 | ガーリー・エアフォース | 35.8 | 1 | サテライト | 電撃文庫 |
19 | バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~ | 33.7 | ? | カードゲーム | セブン・アークス・ピクチャーズ |
20 | けものフレンズ2 | 30.9 | 2 | メディアミックス | トマソン |
支持率89.5%でトップとなったのは新作の『私に天使が舞い降りた!』。
主人公はコミュ障でコスプレ衣装作りが趣味の女子大生。彼女&小学5年生の妹とその友達たちが繰り広げるほのぼのコメディで、いわゆる“きらら枠”を想起させる物語。ニコニコでも「(ごちうさの)難民キャンプ地」といったコメントが流れていました。
きらら枠は同年代の女の子がきゃっきゃうふふするのが定例なのですが、『私に天使が舞い降りた!』は年齢差のある主人公が絡むのが異色。
これは男性視聴者の分身をそのまま放り込むと物語が壊れてしまうので、性別を反転させて入れることで、共感を得やすくしているように感じましたね。きららテイストも日々進化(?)しているようです。
支持率86.7%で2位に入ったのも新作の『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』。高校生の男女がお互い好意を抱いていながらも、プライドが高いがために相手から告白させようとあらゆる策をめぐらせるという新しい構造のラブコメ。
普通のラブコメだと、いちゃいちゃしていると「はよ、付き合えよ」とツッコミを入れてしまうもの。しかし、この作品は付き合ってしまうと物語が終わってしまうので、ある意味、安心して眺められるのがいいところです。
「自分から告白して断れたら恥ずかしい」というのは万人の持つ感情なので、うまいテーマを選んだなと感じます。
支持率81.4%で3位の『上野さんは不器用』は王道学園コメディ。
科学部所属の男女のラブコメなのですが、『かぐや様は告らせたい』とは逆で、女の子が積極的に男の子に告白するものの、男の子が鈍感でことごとく告白をスルーしていく物語。関係が変わらないことが前提となっているので、こちらも安心して見られます。
女の子が何かを発明したり、セクハラ的なことをしたりと、男女のありがちな役割を反転させているのが『私に天使が舞い降りた!』との共通点。最近、ジェンダー的な議論をよく聞くようにもなっているので、それに配慮しているところもあるのかも。
今期は続編が不調で、恐らく注目度1位だった『けものフレンズ2』も支持率30.9%で最下位。ただ、個人的には数字ほど悪くはない印象で、とても良いわけでもないのですが、ごたごたがなければ支持率50%台はあった気がします。
なお、けもフレ二期には関わっていないたつき監督の『ケムリクサ』はそこまで話題になっていないようです。
続編と言うべきか悩ましいですが、2000年以来のアニメ化となった『ブギーポップは笑わない』も支持率53.3%と不調。
複数話見て、良さが分かるタイプの作品は序盤は出遅れがちになります。それに加えて、中二病的な世界観が、現在の感覚には合ってないんじゃないかなと思ったりしました。
前期不調だった『とある魔術の禁書目録Ⅲ』にも言えたことですが、ラノベはその時代の空気を濃く反映しているがゆえに、今見ると「ちょっときついな」と感じるところがあるんですよね。視聴者の平均年齢も上がってて、高校生の主人公たちに感情移入しにくくもなってますし。