ここ数日、『Another Mist World』というiOSのRPGをプレイしていました。プログラマーや絵師などの個人が結びついて、少人数で製作しているゲームです。以前書いたLINEウィンドランナーの記事になぜかアクセスが殺到したので、ほかのゲームではどうなんだろうと思って攻略記事も書いたりもしていました。
プレイヤー数が数百人と少ないこともあってアクセスは集まらなかったのですが、プレイしていて面白いなと感じることは少なくありませんでした。ゲーム自体がシリーズの第3弾とあって練り込まれていたこともあるのですが、そこには企業が作るのではない個人製作ゲームならではの魅力があると思うのです。いくつかまとめてみました。
1.作者の無駄な主張が入っている
ローカルネタや謎のギャグ、熱いメッセージなどなど。ウザく感じる人もいるでしょうが、僕は人間と向き合っている感じがするので好きです。企業の集団製作だと、どうしてもそういうアラのような部分はそぎ落とされてしまうので。
2.独自のコミュニティがある
作者がTwitterやブログをやっていることが多いので、気軽にプレイヤーが質問をして、作者が答えるということがあったりします。
3.あまり攻略が出回っていない
自分で未知の世界を探索できる楽しみがあるということです。人気ゲームだとWikiがやたら充実しているので、そのテンプレをなぞるだけの作業になってしまいます。
4.いつでも参加できる作品がある
2とも関連するのですが、ゲームで一番面白いのは情報が出ていない時期のスタートダッシュです。でも、FFなどはリリースに数年かかるので、かなり待たないといけません。一方、個人製作ゲームだと個々は何年もかけていたりするのですが、クリエイター数が多いので、トータルとしてはいつも新しい作品でスタートダッシュできる環境にあるのです。
5.トップになりやすい
個人製作ゲームは広告費をかけられないため、プレイヤー数が少なくなりがち。人が少ないと盛り上がらないということもあるのですが、ある程度時間を費やせば比較的たやすくランキング上位に入れるので、努力と結果のコストバランスは良くなっています。
6.そんなにボリュームがないのではまりすぎないですむ
「面白そうだけど時間をとられそうだから、MMOはやらない」という声はよく聞きます。頻繁に新しいゲームがリリースされる時代なので、1つのゲームで長く遊ぶ必要性も薄れてきていますからね。
7.不具合を楽しめる
専属のテスターがいないので、バグはあって当たり前。さらに、バグでなくても、とんでもなく有利なアイテムやスキルの組み合わせなどが残っていたりするので、そういうものを探す楽しみもあります。
……まとめてみると個人製作ゲームに限らない特徴ですし、個人製作ゲームでもこれに該当しないこともあります。ただ、全体としてみると、こういうことが言えるのではないでしょうか。