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【東京都知事選挙】東京都のちょっと意外なデータ11選

  2月9日に投開票が行われる東京都知事選挙。しかし、候補者個人についての思想信条などはよく語られているのですが、そもそも東京都が今どういう状況にあって、どういう課題を抱えているのかということは、あまり議論となっていないように思います。

 そこで今回は、東京都の公式Webサイト「くらしと統計2013」から、ちょっと意外なデータを集めてみました。意外ではないものもあるでしょうが、こうしたデータを目にすると、東京都についての見方も変わってくるのではないでしょうか。

 

1.平均気温が上がり続けている

 千代田区の平均気温は年々上昇しており、ここ100年で2度ほど上昇しています。世界の平均気温は100年で0.69度の上昇なので、それよりも大きいです。ただ、ここ数年は横ばいになっています。

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※年平均気温の推移(11年移動平均)

 

2.年代別人口のピークが40年で20~24歳から35~39歳に

 1970年には人口のピークが20~24歳にあったのに、2010年には35~39歳に変化。60歳以上の伸びも著しいです。ちなみに東京都の平均年齢は43.78歳だそうです。

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※人口ピラミッド(男女、年齢5歳階級別の人口の分布)

 

3.高齢者の一人暮らし世帯が20年で3倍に

 前の項目とも関連しますが、高齢者の一人暮らし世帯が急増。20年で3倍になっており、これは急速に進んでいる上に、とどまる気配もありません。

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※高齢者(65歳以上)単独世帯数の推移

 

4.外国人、特に中国国籍の外国人が増加

 経済のグローバル化などにともない、外国人が増加しています。特に増加が目立っているのは中国国籍の外国人。飲食店やコンビニなどでは、欠かせない労働力ともなっていますね。直近で減少しているのは、国同士の関係悪化が影響しているのかもしれません。

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※主要5か国国籍別外国人登録人口の推移

 

5.マンションが高層化

 これは分かりやすいですね。駅が近いなど好条件の場所に少しでも多くの物件を確保したいということの表れでしょうか。

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※階数別共同住宅数の割合の推移

 

6.東日本大震災を機に電力使用量が減少

 2011年の東日本大震災で節電が呼びかけられた結果、電力使用量はそれまでより10%ほど減少しています。

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※電力使用量の推移

 

7.新宿駅の乗車人員は年間6億人超

 東京のターミナル駅の乗車人員トップ3は渋谷駅・新宿駅・池袋駅。私鉄がないとはいえ、東京駅は大きく差をつけられています。

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※ターミナル駅の乗車人員数(平成22年度)

 

8.羽田空港の国際線乗降客数は2年で2.5倍に

 2010年に新国際線旅客ターミナルが運用開始したことで、羽田空港の国際線乗降客数は急増。訪日外国客も2013年に初めて1000万人を超えました。

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※羽田空港における国際線乗降客数の推移

 

9.認可保育所の開所時間が伸びている

 少子化を食い止めるために大切なのが、子どもを育てやすい社会にすること。特に共働き家庭では保育所の存在が重要ですが、その開所時間が長くなり、利用しやすくなっているようです。

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※認可保育所の開所時間の推移

 

10.情報通信業の従業者数は東京都が全国の約半数を占める

 さまざまな産業が集まる東京都ですが、特に情報通信業の従業者数は全国の49.4%を占めています。また、金融業・保険業(25.7%)や学術研究・専門技術サービス業(23.5%)、不動産業・物品賃貸業(22.5%)も20%を超えています。

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※産業別全国従業者数に占める東京都の割合(平成21年)

 

11.都民は教育に費用をかけている

 都民の支出は全体的に全国平均より高いのですが、特に教育に費用をかけていることが分かります。教養娯楽や保健医療、住居なども高いですね。一方で、面積が狭いために移動する必要があまりないからか、交通・通信は低めです。

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※消費支出における10大費目別支出金額の対全国倍率(平成23年) ~二人以上の世帯~

 

 東京都公式Webサイトにはほかにもさまざまなデータがあるので、ぜひ都知事選の前にご一読いただければ! 次は財政的なデータについて、見ていこうと思います。