ゲーム実況をテーマにした大型イベント「闘会議2015」。僕もスマホゲームの攻略サイトを運営し、3000本以上の攻略動画を投稿しているとあって、会場の幕張メッセまで行ってみました。
当初、ゲーム実況はあくまでネットを通して見るものであり、現地で見るものではないだろう、と思っていました。しかし、会場に入ると、東京ゲームショウやニコニコ超会議ほどではないのですが、それなりの来場者がいてビックリ。
全体をざっと回ったところでの感想は、企業ブースはステージイベントや試遊台がメインで、東京ゲームショウとそれほど変わらないということ。しかし、企業ブース以外のエリア、ゲームの生配信を行うゲーム実況ストリートやカードゲームなどを扱うアナログゲームエリアのような企画展示に特色がありました。
中でも僕が面白いと思ったのが自作ゲームエリア。メインのゲーム実況とはやや関係が薄いのですが、『ひぐらしのなく頃に』など2000年代を代表する自作ゲームが並んでいました。
そこに展示してあったのが『ドアドア』。エニックス主催の第1回ホビープログラムコンテスト準優勝作品で、スパイク・チュンソフトの中村光一会長の出世作として知られています。
すごいのは1983年当時、『ドアドア』がプレイされていたPC-8801で遊べること。PC-8801といえば秋葉原でさえ扱っている店はない上、ネットオークションでもジャンク品しかありません。
「どこで調達したんですか?」と尋ねると、「あるルートから借りてきたんですよ」との答えでしたが、キーボードに貼ったシールから察するに埼玉のレトロPC専門店「BEEP」から借りてきたようです。
30年以上前のマシンですが、動作は快調。子どもと一緒に来たお父さんがプレイしているなど、おっさんホイホイとなっていました。
そして、PCの隣には『ドアドア』の説明書が。説明書を開くと、中村光一さんの写真が若い! そして、1ページも費やしている無駄に長いストーリーも気になったり。
めちゃめちゃ貴重な資料であるはずなのに、適当に放置しているのがドワンゴらしいところ。闘会議2015が終わるまでに、パクられたり、破られたりしないか心配です。
自作PCレトロゲームは『ドアドア』だけではありません。東京大学の理論科学グループが制作した『平安京エイリアン』はPC-8001mkIIで。
ドワンゴの創業メンバーがいたBio_100%のSuper DepthはPC-9801UVで。
独自のフリーウェア文化があったX68000からは超連射68K。X68000には今のApp Storeを思わせるような文化がありましたが、シャープはこの経験を生かせなかったのかなあと思ったり。
もちろん、自作ゲームの雄、PC-98時代の東方作品(東方旧作)もあります。あたりには作者のZUNさんもうろうろしていました。
エミュレータや移植版でプレイできる作品も多いですが、実機でプレイできる機会はなかなかないもの。闘会議2015は明日も開催されるので、ゲーム実況に興味がない人でも、PCレトロゲームに関心があるなら、ぜひ行ってほしいです。