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『中山美穂のトキメキハイスクール』の電話番号にかけるとトヨタにつながる

 昨日は『SHIROBAKO』に登場する会社に電話をかけると、自動でキャラクターの音声が流れることを取り上げたのですが(「【SHIROBAKO】武蔵野アニメーション・宮森あおいへの“電話内容”が毎週変わっていてスゴイ」)、この手のサービスでより知られているのは『中山美穂のトキメキハイスクール』でしょう。

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 『中山美穂のトキメキハイスクール』は中山美穂さんとタイアップしたディスクシステムのゲームで、恋愛シミュレーションゲームの元祖とされる作品。今から28年前の1987年に発売されました。

 任天堂とスクウェア(現スクウェア・エニックス)がタッグを組み、プロデューサーを横井軍平さん、音楽を田中宏和.comでも有名な田中宏和さんが担当するという、いろんな意味で伝説的なソフト。

 “アイドルホットライン”というサブタイトルが示す通り、作中でヒロインと仲良くなると、画面に電話番号が表示され、そこに電話すると中山美穂さんからのメッセージを聞けるのです。

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 攻略サイトによると、かけられる電話番号は9種類。本編と深く関わりそうな内容ばかりなので、実際に電話した人も多いのではないのでしょうか。

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 ここでふと筆者は思ったのです。

 ……これ……今でも続いているのかな、と。

 とりあえず一番上の「03-540-●●●●」にかけてみたのですが、電話口からはツーツーツーという音しか聞こえません。このイベントのためにとった電話番号なので、どこかのタイミングで契約終了したのでしょう。

 まあそうだろうと思いつつ、2つ目の「045-952-●●●●」にかけると異変が発生。

 プルルルル……プルルルル……という呼び出し音が鳴り響き、「うおっ、かかった!」とビックリする間もなく、ガチャっと男性が電話に出たのです。

男性:はい、ネッツトヨタ横浜マイネッツ今宿です。

筆者:あっ、えっ、お世話になっております。●●(名前)と申します。

 完全に油断していたために動揺する筆者。

筆者:実はこちらの電話番号が1980年代のゲームのメッセージが聞ける番号として使われておりまして、今もつながるかと思い、お電話させていただいた次第なのですが……。

男性:はあ(いぶかしむ声)

筆者:こちらの電話番号はいつごろ取得されたのでしょうか?

男性:いやあ、分からないですねえ。

筆者:そ、そうですよね。今までにゲームの関係で電話がかかってきたことはあったのでしょうか?

男性:いえ、初めてです。

筆者:なるほど。ありがとうございます!

 ネッツトヨタ横浜マイネッツ今宿のWebサイトを見ると、確かに同じ電話番号が書かれています。

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 ほかの電話番号も確認すると、ほとんどは不通だったのですが※、7つ目の011-222-●●●●は札幌市の大建産業につながりました。電話に出た女性によると、やはりゲームとの関連については知らず、ゲームをきっかけに電話をしてきた人も初めてとのこと。

※東京は1991年(03‐xxx‐xxxx → 03‐3xxx‐xxxx)、大阪は1999年(06‐xxx‐xxxx → 06‐6xxx‐xxxx)に電話番号が10ケタ化されたので、つながらなかったようです。

  トキメキハイスクールガチ勢もまだまだだなと思いましたが、イベントで使われた電話番号も普通に再利用されているものなんだと驚き。イベントから間もない時期だと間違い電話も多くなりそうですが、電話番号を取得する時に教えてくれるものなのでしょうか。

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 また、こういう自動音声サービスを行うにはどうすればいいのかが気になったので、NTT東日本に問い合わせると、NTTのサービスではなく、電話機、特にビジネスフォンの音声メール機能を使っているのではないかということ。

 留守電のような機能なのですが、ビジネスフォンの場合、値段が10万円以上することもあるとか。留守電でもできそうですが、どうやっているんでしょうね。回線料金は1回線あたり月額1950円とそれほど高くないのですが、このあたりの仕組みがどのようになっているのか気になるところです。

 お忙しい中、ご協力していただいたみなさまには電話でもお礼の言葉をお伝えしましたが、この場でも御礼申し上げます。