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オリンピック男子サッカー 予選リーグ突破が決まったチームは最終戦で手抜きするか調べてみた

 リオデジャネイロオリンピックで行われている男子サッカー。

 初戦のナイジェリア戦で敗れた日本が背水の陣で臨んだコロンビア戦。負ければ予選リーグ敗退が決定する状況の中、2点ビハインドを浅野拓磨選手と中島翔哉選手のゴールで追いつき、引き分けで終わりました。

 その結果、日本が所属するグループBの勝ち点表は以下のようになりました。

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 日本は最終戦に勝つか引き分けると、グループ2位以内となって決勝トーナメント進出の可能性があるわけですが、その際に問題となるのが同時に行われるナイジェリアVS.コロンビアの結果。最終戦にコロンビアが勝ってしまうと、日本は最終戦の結果にかかわらず予選リーグ敗退となってしまうのです。

 しかも、問題はコロンビアの相手が、すでに決勝トーナメント進出を決めているナイジェリアであること。先を見据えたナイジェリアが、控えメンバーを出すなどして手を抜くのではないかとも言われています。

 ナイジェリアがどういう方針で臨むかは分かりませんが、過去に同様の条件が発生した場合、どういう結果となっているのか。

 オリンピック・男子サッカーのグループリーグで2連勝して決勝トーナメント進出を決めたチームの最終戦の結果を調べてみました(勝ちの勝ち点が3となって以降の大会)。

シドニーオリンピック(2000年)

△ イタリア(1-1でナイジェリアと引き分け)

アテネオリンピック(2004年)

○ アルゼンチン(1-0でオーストラリアに勝ち)

● イラク(1-2でモロッコに負け)

北京オリンピック(2008年)

○ アルゼンチン(2-0でセルビアに勝ち)

○ ブラジル(3-0で中国に勝ち)

△ イタリア(0-0でカメルーンと引き分け)

ロンドンオリンピック(2012年)

○ ブラジル(3-0でニュージーランドに勝ち)

△ 日本(0-0でホンジュラスと引き分け)

 これらをまとめると3勝3分1敗と、勝率はやや低いものの引き分け以上の確率はかなり高くなっていることが分かります。

 

 同様にワールドカップ・男子サッカーも見てみましょう(突破を決めたチーム同士の試合は除いた)。

フランス大会(1998年)

● ブラジル(1-2でノルウェーに負け、注:1位突破も決まっていた)

○ フランス(2-1でデンマークに勝ち)

● ナイジェリア(1-3でパラグアイに負け)

日韓大会(2002年)

○ スペイン(3-2で南アフリカに勝ち)

○ ブラジル(5-2でコスタリカに勝ち)

ドイツ大会(2006年)

△ イングランド(2-2でスウェーデンと引き分け)

○ ポルトガル(2-1でメキシコに勝ち)

○ ブラジル(4-1で日本に勝ち)

○ スペイン(1-0でサウジアラビアに勝ち)

南アフリカ大会(2010年)

○ アルゼンチン(2-0でギリシャに勝ち)

○ オランダ(2-1でカメルーンに勝ち)

△ ブラジル(0-0でポルトガルと引き分け)

ブラジル大会(2014年)

○ コロンビア(4-1で日本に勝ち)

○ アルゼンチン(3-2でナイジェリアに勝ち)

○ ベルギー(1-0で韓国に勝ち)

 こちらでも11勝2分2敗と引き分け以上の確率がかなり高くなっています。メンバーは落とすかもしれないですが、だからといって負けるわけではないようです。日本にとっては心強いデータですね。

 ただ、気になるのは今回のナイジェリアは決勝トーナメント進出だけでなく、1位突破も決めていて、最終戦が完全に消化試合になるということ。

 同様の事例はワールドカップとオリンピック含めて1戦(1998年フランス大会のブラジル)だけあるのですが、そこでブラジルは敗れています。また、フランス大会ではナイジェリアが連勝で決勝トーナメント進出を決めたものの、最終戦で手を抜いたのか負けているのも不安なところ。

 まあ、ナイジェリアVS.コロンビアの結果がポイントになってくるのは、日本がスウェーデンに勝つか引き分けるかすることが条件となるので、まずは日本チームの奮起を祈りたいところです。