こんにちは、すずきです。
10月25日10時から行われた株式会社ブシロードの株主総会。かつてはトレーディングカードゲーム中心の企業でしたが、最近は『バンドリ!』や新日本プロレスなどIPの企画・開発・プロデュースでも成果を出しています。
直近経営資料:2019年7月期決算説明会資料、決算説明会書き起こし、成長可能性に関する説明資料
株主総会資料:定時株主総会招集通知
前回株主総会:今回が上場後初の株主総会
業績は増収増益。来期も増収増益見込みですが、当期純利益はほぼ今期並み予想。
分野別に見ると、売上最大のTCG(トレーディングカードゲーム)は横ばい。MOG(モバイルオンラインゲーム)の伸びも限定される中、音楽とMD(マーチャンダイジング)が急成長しています。音楽とMDの伸びの多くは、『バンドリ!』によるもの。
新日本プロレスも堅調に推移しています。
IP別では『バンドリ!』がトップ、しかも過去最高の売上。
知名度の高い『ラブライブ!』は、劇場アニメはあったもののテレビアニメがなかったこともあってか、過去最高の売上とはならず。
ここ一年の主な動き
2018年10月22日 スマホゲーム『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』配信開始
12月30日 新プロジェクト「D4DJ」始動
2019年1月 TVアニメ「BanG Dream! 2nd Season」放送開始
4月6日 『G1 SUPER CARD』マディソン・スクエア・ガーデン大会開催
4月10日 スマホゲーム『名探偵コナンランナー 真実への先導者』配信開始
7月29日 東京証券取引所マザーズに上場
9月26日 スマホゲーム『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS』配信開始
10月3日 スマホゲーム『カードキャプターさくら クリアカード編 ハピネスメモリーズ』配信開始
10月17日 当社連結子会社による女子プロレス事業の譲受に関するお知らせ
議案
なし
株主総会のTwitter実況
上場直後とあって、議案なしという珍しい株主総会。社外取締役・監査役に京アニ代理人の桶田大介弁護士、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の山田真哉税理士と、比較的若く知名度の高い人を起用しているのも珍しいところ。
創業者で個人筆頭株主の木谷高明さんも知名度が高いですが、2017年に社長を橋本義賢さんに譲って、取締役として現場に関わっています。
株主総会の様子は僕のTwitter(@michsuzu)で「#ブシロード株主総会」のハッシュタグをつけてツイートしていたので、まとめておきます
会場のハイアットリージェンシー東京に着いた
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
エンタメ企業ではスクウェア・エニックスHDも使うホテル。企業規模が違うので、スクエニ(売上2710億円)はセンチュリールーム&クリスタルルームだけど、ブシロード(売上321億円)はやや小さめの平安を使用 #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/i6jitQ8APB
総会開始10分前の9時50分時点で出席株主数は50人ほど。年齢層は若めで、男性が圧倒的に多い
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
会場前方スクリーンではバンドリや新日本プロレスなどのPVが流れてる #ブシロード株主総会
定刻の10時になって株主総会開始。議長は橋本義賢社長。まず7月29日に東証マザーズに上場したことに対して、株主へ御礼。「上場を機に、決意を新たに社業の発展に全力を尽くす。ご支援ご鞭撻をお願いします」とのこと。森瀬教文常勤監査役から監査報告。不当な事実はないとのこと #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/LqauhgDCC8
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
スライドを交えながら橋本議長から事業報告や対処すべき課題などを説明。内容は決算説明会資料や招集通知と同じ
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
議案がないので、いきなり質疑応答へ #ブシロード株主総会 https://t.co/bZHuiaucTl https://t.co/0P7rlX6cD4 pic.twitter.com/rmdV6frV9z
Q(すずき) 木谷さんは(ブロッコリーでもブシロードでも)よく社長を辞めて現場に行ったりしているが、どういう人生観で動いているのかいまいち分からない。仕事を通じてどういうことを実現したいと思っているのか聞きたい #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/K3zOf3htVc
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:2年前に「前線から最前線に行きます」ということで社長をおりた。当時はシンガポールに駐在していて、管理の仕事もしていた。「IPデベロッパー」と言い出したのは今年からだが、それ以前から強く意識していた。 #ブシロード株主総会 https://t.co/j54hBbCja4
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:IPを育成し、他社のIPも一緒に盛り上げていく。IPにとことんこだわるべきということで、今あるIPもさらに磨きあげていく。この仕事に7割くらいの力を使っている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q(すずき) セクハラやパワハラに対する社会の目が厳しくなっていて、エンタメやスポーツのIPが一発で死ぬこともありうる。セクハラやパワハラの対策、また現実に起こってしまうこともあるし、起こった気もするが、起こった時にどう対処するかという想定ができているか知りたい #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:社内の意識改革として、上層部向けと従業員向けの研修を別々の体系で年1回以上やっている。セクハラ・パワハラが起きた時のため、通報窓口を設けている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:社内では通報窓口を管理部門の中に設けていて、社内が嫌なら外部の弁護士事務所、顧問とは関係のないところに通報窓口を設けていて、駆け込めるようにしている。年に数件の通報実績があり、リスク管理委員会で個別に対処して、改善に努めている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 対処すべき課題に「IPの大型化」とある。作成したコンテンツを世の中に出す基準は、面白さにあるのか、それとも見込まれる売上高にあるのか
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:非常に難しい質問。コンテンツを作り出すどのエンタメ会社も悩んでいる #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/40R6Nwpfrt
木谷:普通の会社だと、本やイベント、音楽がうけたからゲーム化する、というようなプロセスをとるが、私が担当しているプロジェクトは、最初からすべてやるつもりで始めている。アプリやアニメなど、協力会社も含めて20億円程度を最初から突っ込むつもりで仕掛けている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:それくらい負けたら死ぬ覚悟でやらないと新規IPは立ち上がらない。IP上位20タイトルで、ここ数年に生まれたものはほとんどない。ほとんどは20~40年前のIPか中国のもの。新規IPを作ることが難しくなっている。IPはいろんな立ち上がり方がある #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:既にマーケットで評価を得ている他社IPなら、現場で話し合いながら進めていくものもある。難しいのは0から1を作るもの。やる時は全力でやる。打診的にやってうまくいくものは、デジタルコンテンツではあまりないと思っている。アナログコンテンツだとまた別のやり方があるが #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 対処すべき課題の「新技術への対応」について。今の段階で、次に来ると着目している新技術はあるのか
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:メディア業界、コンテンツ業界なので5Gに注目している #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/wxoaxQ1rw7
広瀬和彦:ゲームでもメディアでも新技術は先行研究していないと難しいし、事業としてはお客さまに届けられるようになって初めて花が開くもの。弊社はIPコンテンツに集約しているので、新技術やプラットフォームにどう提供するかが焦点 #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/xBMCk1ONlN
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
広瀬:自分たちが開発できるかというより、コンテンツがどう広がっていくかをキャッチすることが大事。今だとVTuberとかがどう我々の事業とマッチして大きくできるか、みたいな。みなさんには見えにくいかもしれないが、検討しながらやっている #ブシロード株主総会 https://t.co/Yg6BpBo3dJ
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:技術によってもたらされるものが何か、という環境変化の方が大事。東京オリンピックを契機として、家庭でのスマートテレビの普及が進む。ボタンひとつ押すだけでYouTubeを見られるようになるとか #ブシロード株主総会 https://t.co/XLfliRvkFS
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:2年前のテレビ広告費は1兆8000億円だったが、テレビを若い人が見なくなっているので、これが他に流れ出す。当社もテレビ広告が多いが、何が大切かは、環境変化に応じて変化させないといけない。みんなで話し合いながら少しずつ変化させていくこと、先取りしていくことが大事 #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/UVByAYW3hm
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 対処すべき課題の「優秀な人材の採用・育成」について。採用で重視していることや、今年度の採用計画は
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:新卒採用を創業間もなくからやっていて、今年で11年目。毎年10数名から20名ほどの新卒を採用している #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/CgbsIDTk0V
橋本:中途採用は事業拡大で人員補充が必要な時に適宜行っていて、年間50人ほど採用。一部、離職者もいるが、結果的に毎年40人程度増員している。労働環境の改善もはかっていて、今、健全な労働環境も作れている #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/BMCDFY6G9M
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:採用方針としては、エンタテインメント業界なので、自ら発信する、自らチャンスを作って提案できる人。「出る杭は打たれる」と世の中では言われるが、「出る杭は引き上げる」という考え方を当社は持っていて、前向きな発言ができるタイプの人間を積極的に採用している #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 使用人の状況。平均年齢31.5歳で平均勤続年数2.8年とある。従業員が3年以下で入れ替わってるように見える。長いコンテンツは10年以上やっている中、このサイクルで人が入れ替わっているのはどうなのか #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/ClWgdyU1C2
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:長く勤めている者もいるが、新しく入社する者が多く、人数も増えている関係で、どうしても平均勤続年数が短くなる。特にこの3年、毎年100名単位で採用したので短くなっている。ただ、昨今の大きな意味での世の中の傾向として、離職率は高くなる傾向にあると認識している #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:当社新卒採用の3年離職率は12%ほどで、社会全般としても低い方。比較的安定雇用できていると考えている。10年、20年と継続するIPも運用型のビジネスなので、続けていくために毎年、毎月、新しいアイデアを市場に提供することが大事なので、その点はご心配なく運用できている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 海外に文化を輸出する際、銃規制や表現規制といった文化の違いをどう考えているのか
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:当社コンテンツの海外売上比率は13~14%で約40億円。海外では日本アニメ大好きという方を顧客対象としている関係上、モラルの部分はさほど意識せずにビジネスを構築できている #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/3LtTFa4273
橋本:米国と中国を戦略地域としているがカードゲームは60カ国以上で展開している。今後、海外ビジネスの拡大とともにコアファンにとどまらず、ライト層、一般層に訴求するときには、文化的な部分や、モラル的な部分を勉強して対処できるようにしたい #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 新日本プロレスのレスラーがWWEなどに引き抜かれることの対策をどうしてるか。新日本プロレスリング社長のメイさんに聞きたい
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:自由競争なので、引き抜きの可能性はもちろんある。いろんな対策はとっている #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/dZqQZrlPNA
メイ:「新日本プロレスのリングこそが世界一」と自負しており、選手もそこに上がって戦えるすごさを感じているはず。WWEの元スターも上がっている。それを選手に訴えかけることが一番大事。
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
また、投資でもあるが、選手契約を長期化することで引き抜かれる可能性をおさえている #ブシロード株主総会
メイ:選手と会社のコミュニケーションを増やすことも大事。いち早く選手の希望や悩み、要望が、経営の耳に届くようにすることが、引き抜かれるリスクをおさえることにつながる。四半期会議や年度方針会議にも選手を呼んでいる。常に選手と会話して、引き抜かれないようにしている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 規模が違うのに元タカラトミー社長のメイさんを新日本プロレスリング社長へと引き抜いたことに驚いている。どういう経緯で引き抜いたのか。メイさん自体の引き抜き対策はしているのか
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:メイの選任にあたっては木谷が深く関与している #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/WvEjGBhpoP
木谷:メイさんとはタカラトミー時代から何回もお会いしていて、食事した時に「プロレスがすごく好きだ」と聞いていた。会う前からマネくまというプロレスのぬいぐるみを作っていて、「プロレスファンだな」と最初から親近感があった。話すと、どこまでプロレスファンか分かるので #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/yHfKWvXOZv
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:そういう親交をかわさせていただいたが、ある日突然、タカラトミー社長を退任するというニュースを見て、すぐに電話した。新社長紹介PVでも紹介したように、若干創作も入っているがほぼ事実 #ブシロード株主総会 https://t.co/1sYaZflvnH
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:しばらくして「やってもいいです」とお返事をいただいて、昨年からブシロード取締役と新日本プロレスリング社長を務めてもらっている。継続雇用については詳しくお話しできないが、実績に見合った、これからの期待値に見合ったものを提案させていただく #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:新日本プロレスの成長を継続してほしい。メイさんは6カ国語を話せるので、国際展開でも力を借りれると考えている。可能な限り、居ていただきたい。メイさんは負けず嫌いだと思うので、ある程度、新日本プロレスが世界で輝くまでは自ら退くことはないのでは #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:今の話の通り。本当にプロレスが好き。サラリーマンとして好きな仕事に携われると不思議なパワーがわいてきて、ちょっとやそっとではへこたれなくなる。ビジネスマンとしても新日本プロレスの可能性を信じていて、何とか貢献したい #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:プロレスは世界に通じるスポーツコンテンツだと信じている。会社がある一定以上の大きさになろうとすると、マクロ的な視点とか多言語とか、相手と同じ土俵で交渉するスキルが必要になってくるので、そこで貢献できると思った #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:マクロ的にみると、日本のGDPは世界3位だが全体の6%でしかない。日本市場で新日本プロレスは1位だが、94%の市場が残っている。独特のビジネスをやっているので、残りの94%に持っていける #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:世の中的にも、モノからコトにシフトしている。今までモノを作っていたが、これからはコト体験が大事。モノ作りから得た経験が役立つと思って、毎日励んでいる。非常に楽しんでいるので、これからもよろしくお願いします #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 先日、新日本プロレスが米国に新会社を設立した。「国内を軽視するのでは」という声もある。「海外展開し、お互い高め合うことで国内にもメリットがある」と発表していたがピンと来ない。国内ファンは具体的にどういうメリットを享受できるのか #ブシロード株主総会 https://t.co/lQbHtMHo52
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:我々は決してそういう風(国内軽視)に思ってないし、そういうことがないようにスケジュールを組んでいる。年間157試合のうち海外は7試合。選手の移動日程も考えてスケジュールを組んでいる。日本でもいろんな場所で開催している #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:日本を軽視していないし、今後も軽視しない。同時に海外では、まだまだ大きな市場がある。日本は人口減&高齢化で、数十年先を考えるとファン層の基盤が衰退する危険性がある。海外にいって新しいファンを取り入れる必要がある #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:作戦としては入り口を増やす。テレビ放映したり、SNSで好きになるキッカケを作る。生で見てもらわないと、長期のファンは獲得できない。海外の試合数は限られるので、映像配信などにIPビジネスを載せていく #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 海外展開することで、海外団体との提携関係は変化するのか
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:もちろんどの業界も明日は分からない。今の段階では米国のROH、メキシコのCMLL、英国のRPWとの提携関係は継続しつつも、他団体との関係もオープンに、フレキシブルに考えていきたい #ブシロード株主総会
Q 来年1月4、5日に東京ドーム大会があるが、それ以降の展開は。東京オリンピックとG1 CLIMAXとかぶってしまうが、どうするのか
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
メイ:日本がスポーツの中心となる1年だと思うので、東京ドーム大会を2日連続で行い、新日本プロレスもスポーツ団体のひとつだと発信していきたい #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/kBWa6cZhCY
メイ:夏は東京中心とした会場はおさえられないが、オリンピック&パラリンピックは数週間と限定的。知った上でスケジュールを組んでいるので、最小限の影響でとどまるようにしている。G1 CLIMAXはもちろんやるが、具体的な発表は後日 #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:僕も石川県金沢市と地方出身なので、地方の人の気持ちが分かる。2カ月前くらいの『週刊プロレス』で「これからの重点は地方と米国」と言った。いろんなライブイベントが採算性を考えて、地方開催を減らしている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:プロレスは町から町へという独自の巡業システムで、地方に行くことによる採算性が他より良い。鹿児島でも4000人以上動員できた。これからは自治体や地方新聞と組み、「プロレスが来てくれた」と盛り上げ、政令都市でない地方でも1万人以上を動員したいというのが夢 #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:米国のマディソン・スクエア・ガーデンを満員にしたいというのも海外の夢としてある。東京発のエンタテインメントが地方に行かなくなっている中、プロレスはあえて行くべきかなと。よりクオリティの高いもの、地元に密着したものを、と #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:オリンピックの関係で、会場によっては5月から使えないが、新日本プロレスや音楽ライブ、カードゲーム大会などの場所の問題は解決済み。心配しないでほしい。交通や宿泊の問題はあるが、これから対処していきたい #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 株主還元について。配当ゼロだが、翌年度以降の配当方針や株主優待の検討は
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:上場したのが決算日直前とあって、配当や優待は現段階ではございません。今後については検討しているところ。成長戦略や資本政策を考えつつ、慎重に検討しているので決まり次第発表していく #ブシロード株主総会
Q 上場後に研究したが、取締役も執行役員も優秀な方が集まっている。木谷さんは59歳になるが、上場してこの先、どこを狙っているのか。どういう野望があるのか #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/d9uSoT1gto
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:前の会社(ブロッコリー)に13年いた。創業前は証券マンをやっていたので、最初から上場を目標にしていた。その結果、良い思いもしたが、つらい思いもした。この会社をもう一度作ることになったが、最初は上場するつもりはなかった #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:2014年ごろ、シンガポールに行ったあたりから「上場すべきだろう」と考え始めた。エンタメ環境の変化や、業界も煮詰まったことがあって、「デカくなるしかない」という結論に至った。それなら「上場して、成長を目指します」とオープンにした方がいいと #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:結論としては「成長するしかこの業界では生き残れない、勝ち残れない。成長すれば新しい作品を出したり、磨いたりできる」、そう考えて上場した。上場したからには成長を目指す #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:私は日本IBMに新卒入社して30歳で独立、日本のものを輸出できるソフトビジネスをやりたいということで日本アニメに行きついた。前職(コスパ)を立ち上げてから20数年、大人向けのアニメ・ゲームの仕事をしている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:20数年前はかなりニッチなマーケットだったが、現在は野球かサッカーかアニメかというほど、普通に趣味のジャンルになっていて、履歴書にも書けるようになっている。1990年代半ばから、日本のアニメ・ゲームは世界的に強く、「これがさらに伸びるのでは」と考えていた #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:20数年経って、ある程度、思惑通りになった。海外にもマーケットがどんどんできている。ネットの普及で、日本アニメが世界中で見られてファンが増えている。同人イベントや同好会が世界中にある。毎週末、米国各州でアニメファンイベントがある #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:フランスのジャパンエキスポや米国のアニメエキスポでは、日本アニメの格好をしたコスプレイヤーもいる。これらは商業的に出来上がったイベントではない。規模は大きくなっているが、同人イベントからの発展。そこで扱っているのは子ども向けアニメではなく大人向けアニメ #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:今後も伸びると思うし、そこに対して戦う。ハリウッドが世界配給するようなものを、日本アニメでも配給できるようになっている。世界のエンタメのいちジャンルになるはず。ビジネス面でスキルを持ち合わせて立ち向かわないと成功できないので、そういう陣容を整えている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 新規IPの拡大が難しいとのことだが、具体的にどういうところが難しいのか
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:一番大きな問題は日本の人口構成。団塊の世代は70歳を超えた世代が250万人。僕の世代は150万人。団塊ジュニアの多い世代で200万人。20歳前後は110万人。去年生まれた世代は90万人 #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/uGyvWQvrBR
木谷:団塊ジュニアは、10代のころに慣れ親しんだものには支出してくれる。団塊ジュニアには50歳までに1回も結婚しない人が23%いて、40代の4人に1人が独身だが、この消費が大きなパワーになる。学費や生活費が上がる中、家庭でエンタメに使える可処分所得が減っているため #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:子ども発のIPを立ち上げるのが難しい。20代は大学卒業後も奨学金の借金を抱えている人が多く、物を買えない。D4DJでは1980年代の楽曲までカバーの許諾をとっている。10代から50代まで対象にしている #ブシロード株主総会 https://t.co/7hR6FdKR8I pic.twitter.com/0fLjTfVmQQ
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:40~50代に注目してもらうための戦略をとっている。場合によっては1970年代の楽曲もとっていこうと。縦のマーケティングが大事
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
子どもと親が一緒に仮面ライダーを見に行くように、エンタメが2~3世代で楽しむものにもなっているので、難しくなっている #ブシロード株主総会
木谷:年齢層を縦にとったり、地域をグローバルに取ることで問題が解決する。大きくならないといけない理由はそういうこと。小さい会社では新規IPを立ち上げることは難しい #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
Q 海外展開で米国と中国を戦略地域にしているが、それ以外の地域で伸びそうなところは
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:サービスによって違う。カードゲームだと北米が強い。伸びているのは中国やマレーシア、新興国で伸びている #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/2MaGK1r7fz
橋本:少し前まで韓国では子ども向けアニメはうけたが大人向けアニメは難しかったが、ここ10年で市場が様変わりした。受け入れられるようになっている
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
広瀬:東アジアの中で韓国が大きくなっている。スマホゲームだと東南アジアなど。東アジアの中国含めた各地が伸びていくのでは #ブシロード株主総会
Q 対処すべき課題で「国内タイトルを海外へ展開するのみならず、有力な海外タイトルのライセンス取得によって更なるグローバル化を推進」とあるが、具体的にどこまで進んでいるのか #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/YIr57NjU4T
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
広瀬:中国を始めとした地域と戦略的に組むにあたって、現地で人気のコンテンツとより深くかかわっていく必要がある。ゲームだけでなく、商品展開やコラボなど。具体的には今後の話 #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
木谷:中国と米国を重点地域としているが、英語圏と中国語圏という意味。新日本プロレスの東京ドーム大会は3万8000人来場したが、6000人が海外。米国人と同じくらい英国人も来た。世界中がネットでつながっていて、日本からアニメを発信できるので、エンタメは地続きになっている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:今年リリース予定の『ロストディケイド』は、もともと中国のタイトルで日本語にローカライズしたもの。中国のタイトルを日本に出していく取り組みはチャレンジしているもののひとつ #ブシロード株主総会 https://t.co/ncs5aT38Ty pic.twitter.com/Lrd1jn4e8A
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
橋本:カードゲームのヴァイスシュバルツは、日本語版の他に英語版も展開していて、英語版では日本語版にないニンジャバットマンとか、米国の作品を乗せて提供している。今後、世界のキャラクターをTCGのプラットフォームに乗せていくのは、戦略上考えていること #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/2rtSsyKi29
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
手を挙げる人がいなくなったので質疑応答終了。議案がないので、簡単に役員があいさつして11時23分に閉会 #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
株主総会終了後、新日本プロレスの棚橋弘至さんがストライプのスーツに青いネクタイをつけて登場。メイさんの「100年に1人の逸材」とのアナウンスに乗って、議長席で簡単にあいさつ(たぶん後日、IRサイトで写真が公開される) #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/j0pF6qCMZC
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
本日、第13期定時株主総会を開催しました。新日本プロレス棚橋弘至選手も駆け付けました! #ブシロード #njpw pic.twitter.com/4solbP0iGk
— ブシロード公式 (@bushi_PR) October 25, 2019
棚橋:東京ドームイベントは何回も出たが、人生で初の株主総会。棚橋が株主総会に出るという事実こそが新日本プロレスが上がってきた証だと思っている。2012年からブシロードグループに入って、一般層に大きくアピールできて、2012年以降、右肩上がりに来れている #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
棚橋:海外の試合も増えていて、新日本プロレスワールドの加入者の4割が海外。私の英語力も飛躍的に上がってきている。まさか自分が株主総会の場で話をするとは思っていませんでした。2006年に初めてIWGPチャンピオンになった時は、大きな体育館でもお客さんが200~300人 #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/5I83jYY64F
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
棚橋:一番少なかったときは138人、選手やスタッフの方が多かった。そういう時でも良いものを見せようと努力してきて、今、プロレスが市民権を得ている。いろんな企業さんにも好きな方がいて、プロレスに絡めた企画が通りやすくなっているのではないか #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
棚橋:新日本プロレスの選手を起用した仕事がこれからも広がっていく気がします。うれしいですね。ありがとうございます。新日本プロレスとしては1月4、5日と東京ドーム2連戦があるので、しっかり成功させてブシロードグループを飛躍させられるようにしたい #ブシロード株主総会
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
最後に棚橋さんが「会場のみなさん、愛してまーす!」と叫んで退場
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 25, 2019
会場出口では、出席票と引き換えにお土産としてバンドリの上場記念グッズをもらえた #ブシロード株主総会 pic.twitter.com/6qDcDbVf37
お礼。ブシロード 株主総会は終了しました。株主の皆さまの多数の熱心かつ鋭い質問でブシロードの戦略に関して沢山説明出来ました。ご協力ありがとうございます。
— 木谷高明 (@kidanit) October 25, 2019
引き続き精進して社業に邁進来て行きますので応援よろしくお願いします。
本日は誠にありがとうございました。
新宿・ハイアットリージェンシー東京で行われた、株式会社ブシロードの株主総会にお越しくださった株主の皆様、大雨の中にもかかわらず、ありがとうございました。
— 山田真哉@オタク会計士・YouTube配信 (@kaikeishi1) October 25, 2019
良いご質問ばかりで、私は楽しかったです。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。 pic.twitter.com/O0HFYPCGwk
先週金曜のブシロード株主総会の公式書き起こしが今日アップされた。この密度&速度で英語版も出すのは任天堂並みで志高い
— すずき@ブシロード株主総会 (@michsuzu) October 30, 2019
要領得ないこともある株主の質問は要約する企業も多いけど、そのまま載せるストロングスタイルで僕の皮肉もそのままだった(笑) #ブシロード株主総会 https://t.co/8WpTv05KPA pic.twitter.com/5BiHvXkB24