3月30日10時から行われた電通グループの株主総会。言わずと知れた広告代理店の雄。一方、東京五輪開会式など、さまざまな問題も報じられた企業でもあります。
直近経営資料 | 2021年12月期決算短信、決算説明会資料、決算説明会質疑応答、統合レポート2021、2024年度中期経営計画 |
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株主総会資料 | 定時株主総会招集通知 |
前回株主総会 | 電通グループ株主総会2021レポ|山本敏博社長「東京オリンピックに関してはできることについては正しく行っていきたい。誰かが誰かの犠牲になることが行われたり、助長されたりすることは、これまでもないし、これからもない」 |
業績は増収増益。前年はイージス買収ののれん代を計上したことや、コロナの影響が大きかったこと、今年は本社ビルを売却したことなどから、数字上は急回復しています。来期は減収減益見込み。
2013年にイージスを買収して以来、電通グループでは海外売り上げが国内を上回るようになりました。
ディールラボによると、広告代理店の世界市場シェアは1位WPP(3.73%)、2位オムニコム・グループ(2.93%)、3位ピュブリシス・グループ(2.59%)、4位アクセンチュア(1.98%)で、電通は5位(1.96%)。
電通は顧客企業のマーケティング戦略の策定から、ECサイト構築、アプリやSNSを通じた消費者との関係作りなど、マーケティング全般を担う「カスタマートランスフォーメーション&テクノロジー」への注力を宣言。“テレビ広告の代理店”から“マーケティングコンサル会社”への転換を狙っているようです(電通が急ぐ「デジタル化」、加速するM&Aの狙い目 | 週刊東洋経済プラス)。
そのため、世界中でM&Aを積極的に行っており、ネット広告やコンサルを中心に2024年までに2500~3000億円を投資する予定。すでに2021年10月にはセプテーニHDを完全子会社化しています。
新取締役候補にやたら財務関係の人材がいたり、電通デジタル出身の榑谷典洋さんが入っているのは、これを反映してるからでしょう。
こうした動きに対応してか、これまで自前主義だったサイバーエージェントも、M&Aを検討していくようです(サイバー藤田社長「M&Aで会社をカルチャーごと変える」:日経ビジネス電子版)。
日本の広告市場全体に目を向けると、総広告費は前年比10.4%増の6兆7998億円。コロナでの落ち込みから回復しつつあります。
特にインターネット広告費が前年比21.4%増と伸びが著しく、ついにマスコミ四媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)の合計を上回るまでになりました。
つい30年ほど前はなかった分野であることを考えると、隔世の感があります。
日本広告市場での電通の媒体別シェアは以下の通り。テレビに強く、ネットはそれほどではないことが分かりますね(とはいえ、セプテーニHD完全子会社化で、サイバーエージェントを抜き、ネット広告シェア1位となったとは主張しています)
媒体 | 2020年総広告費(電通売上、シェア) | 2021年総広告費(電通売上、シェア) |
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新聞 | 3688億円(575億円、15.5%) | 3815億円(579億円、15.1%) |
雑誌 | 1223億円(127億円、10.3%) | 1224億円(121億円、9.8%) |
ラジオ | 1066億円(134億円、12.5%) | 1106億円(123億円、11.1%) |
テレビ | 1兆6559億円(5872億円、35.4%) | 1兆8393億円(6681億円、36.3%) |
ネット | 2兆2290億円(2395億円、10.7%) | 2兆7052億円(3052億円、11.2%) |
日本最大の広告賞であるACC TOKYO CREATIVITY AWARDS。最高賞にあたる総務大臣賞/ACCグランプリの受賞作品は以下の通り。
電通は3部門で受賞。博報堂系ですが、一発撮りの音楽パフォーマンスをウリにしたYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の4冠が話題となりました。商標登録しているソニー・ミュージックが広告主と言われていますが、所属していないアーティストも多く出演しています。
部門 | 広告主 | 商品名 | 広告会社 | 制作会社 |
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テレビCM | 大塚製薬 | カロリーメイト | 博報堂/catch/ENOAD | AOI Pro. |
ネット | THE FIRST TAKE | THE FIRST TAKE | TBWA\HAKUHODO | TYO MONSTER |
ラジオCM | 大日本除虫菊 | 虫コナーズ | 電通 関西支社 | ヒッツコーポレーション |
オーディオ | 該当なし | |||
マーケティング・ エフェクティブネス |
THE FIRST TAKE | THE FIRST TAKE | TBWA\HAKUHODO | TYO MONSTER |
ブランデッド・ コミュニケーション (デジタル) |
ポーラ | POLA 2029年ビジョン | ライトパブリシティ/もり | 浅葉克己デザイン室/マウント |
ブランデッド・ コミュニケーション (プロモ) |
大王製紙 | アテント | 電通 | ギークピクチュアズ |
ブランデッド・ コミュニケーション (PR) |
該当なし | |||
ブランデッド・ コミュニケーション (ソーシャル) |
THE FIRST TAKE | THE FIRST TAKE | TBWA\HAKUHODO | TYO MONSTER |
デザイン | QDレーザ | RETISSA SUPER CAPTURE | 電通 | AOI Pro./イニシャル |
メディア クリエイティブ |
THE FIRST TAKE | THE FIRST TAKE | TBWA\HAKUHODO | TYO MONSTER |
クリエイティブ イノベーション |
PLATEAU | 国土交通省 |
ここ一年の主な動き
2021年4月8日 《幻の東京五輪開会式案》『AKIRA』のバイクが駆け抜け、スーパーマリオが競技紹介… 渡辺直美も絶賛した「MIKIKOチーム案」の“全貌”(文春オンライン)
5月13日 VR関連事業を展開する国内スタートアップ「ambr」に出資
5月17日 バーチャルライブエンターテインメント・プラットフォーム事業を展開する国内スタートアップ「VARK社」に出資
6月9日 Web3.0時代における新たな情報流通インフラ構築に向けてシビラ社と資本業務提携
6月29日 固定資産(電通本社ビル)の譲渡および賃借ならびに譲渡益の計上見込みに関するお知らせ
7月8日 SMBCグループと金融ビッグデータを活用した広告・マーケティングサービス事業を営む合弁会社「SMBCデジタルマーケティング」を設立
7月9日 NFT事業の構築支援サービスを開発するためスタートバーン社と協業
夏 東京オリンピック&パラリンピック
10月28日 セプテーニHDを完全子会社化(持ち株比率20.98%→52.01%)
2022年3月17日 電通、ロシア事業譲渡で調整 世界大手2社も撤退を表明(AdverTimes)
手元資金(ネットキャッシュ)の推移
電通本社ビルをセール・アンド・リースバックして3000億円ほど得たことで、手元資金を表すネットキャッシュ(現預金+短期有価証券-有利子負債)はプラスに転換。これを元手にM&Aを進めていくようです
- | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
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営業CF | +799億円 | +883億円 | +1397億円 |
投資CF | -760億円 | +1370億円 | +2622億円 |
財務CF | -78億円 | -966億円 | -2321億円 |
- | 2019年末 | 2020年末 | 2021年末 |
現預金 | 4140億円 | 5306億円 | 7235億円 |
短期有価証券 | 0円 | 0円 | 0円 |
有利子負債 | 6239億円 | 5848億円 | 5791億円 |
ネットキャッシュ | -2098億円 | -541億円 | 1443億円 |
議案
(1)定款一部変更→株主総会資料の電子提供制度導入
(2)定款一部変更→監査等委員である取締役を5名以内から6名以内に
(3)監査等委員でない取締役7名選任
前年株主総会 | 今回候補者 |
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▼山本敏博(代表取締役) | ティモシー・アンドレー(取締役会議長) |
▼桜井俊(代表取締役) | 五十嵐博(代表取締役、社長執行役員CEO) |
ティモシー・アンドレー(代表取締役) | 曽我有信(副社長執行役員CFO) |
五十嵐博 | ニック・プライデイ(Deputy CFO) |
曽我有信 | ウェンディ・クラーク(電通インターナショナル担当) |
ニック・プライデイ | △榑谷典洋(電通ジャパンネットワーク担当、電通デジタル出身) |
ウェンディ・クラーク | △髙橋祐子(経理担当) |
(4)監査等委員である取締役6名選任
前年株主総会 | 今回候補者 |
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松井巖(検察官出身) | 大越いづみ |
大越いづみ(電通出身) | 松井巖 |
▼長谷川俊明(弁護士) | △ポール・キャンドランド(元ディズニー・ジャパン社長) |
▼古賀健太郎(一橋大学大学院経営管理研究科准教授) | △アンドリュー・ハウス(元SIE社長) |
▼勝悦子(明治大学政治経済学部教授) | △佐川恵一(元リクルートHD・CFO) |
▼サイモン・ラフィン(Dentsu Aegis Network Ltd.,監査委員会議長) | △曽我辺美保子(公認会計士) |
株主総会のTwitter実況
株主総会の様子は僕のTwitter(@michsuzu)で「#電通株主総会」のハッシュタグをつけてツイートしていたので、まとめておきます
会場のベルサール汐留に着いた。電通本社ビル(3000億円で売却してリース中)から徒歩1分ほどの場所。入り口では定番の検温とアルコール消毒
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
本社ビルに寄ったら、リモート化の影響もあってか、飲食テナントが減ってて寂しかった #電通株主総会 pic.twitter.com/obOcQ6qccT
開会10分前の9時50分時点で、出席株主数は60人ほど。若い人は取引関係者、年配の人はOBや一般株主が多そう
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
前方スクリーンではセブンイレブンやキリンビール、オレオのポケモンCMなどが流れる #電通株主総会
Pokemon x OREO Limited Edition Cookies https://t.co/2g0oOjemE4
定刻の10時になって株主総会開始。議長は山本敏博社長。海外の取締役3人はリモートで参加
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
議決権を持つ株主は3万7759人、議決権を行使する株主は8991人とのこと。大越いずみ監査等委員から監査報告、格別指摘すべき事項はないとのこと #電通株主総会 pic.twitter.com/8ytFCNqa7n
4分の映像で事業報告。その後、対処すべき課題について五十嵐博取締役が説明。内容は決算説明会資料や株主総会招集通知と同じ #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
決算説明会資料:https://t.co/sPmYtOj4OT
株主総会招集通知:https://t.co/Bjr50IUzZB pic.twitter.com/N08h2fxnDQ
4つの議案について説明
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
(1)定款一部変更→株主総会資料の電子提供制度導入
(2)定款一部変更→監査等委員である取締役を5名以内から6名以内に
(3)監査等委員でない取締役7名選任
(4)監査等委員である取締役6名選任
10時22分から1回2問までの質疑応答へ #電通株主総会 https://t.co/Bjr50IUzZB pic.twitter.com/RjVs4c0ROm
Q 社屋や福利厚生施設を売り、早期退職の募集で社員を削減していて、会社を縮小しているように見える。金に行き詰まっているのか。今の施策の先にある未来の電通像が見えないが、具体的にどういうところに向かっているのか教えてほしい #電通株主総会 https://t.co/54j5ZlBB7n
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
曽我有信取締役:社屋や福利厚生施設の売却、社員の早期退職は事実。しかし、金に行き詰まっているわけではない。バランスシート上も十分なキャッシュを持っていて、「CT&T(カスタマートランスフォーメーション&テクノロジー)のM&A資金として使っていく」と決算説明会でも申し上げた #電通株主総会 pic.twitter.com/PXqu34ndtz
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
曽我:社員数は全体的に減っているわけではない。新しい領域に対応する社員も採用しないといけないので、「逆に増えていくのでは」と思っている #電通株主総会 pic.twitter.com/LyELgWGtbB
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
五十嵐博取締役:春に新執行体制をスタートするにあたり、「大きな役割として何を明確にするか」だが、企業価値の最大化に尽きる。企業価値の最大化といっても、単純に株価を上げるだけではない。顧客、事業パートナー、社会、そして最も重要なのは従業員にとっての企業価値の最大化 #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
五十嵐:経営方針としてB2B2S企業となっていく。我々の顧客と一緒に、事業課題や社会課題に取り組み、パートナーとして一緒に解決していく。社会の新しい価値を顧客と一緒に作っていくことを目指して、事業を進めていく #電通株主総会 pic.twitter.com/bnTsuM9eKb
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Q 米国で金利が上昇し、円安が進んでいるが、電通の経営にはどう影響するのか
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
曽我:日本だけでなく、世界全体で事業をしているため、非常に難しい。欧米の事業にとっては基本的にプラスだが、円が独歩安の日本では、目の前で見ると、輸出には良いが、輸入ではコストがかかってくる #電通株主総会 pic.twitter.com/vWyZgJa950
曽我:結論として、ひとことでお話しするのは難しい。売上の60%を占める海外は短期的には悪くはないが、日本の内需企業には必ずしもプラスにはならない #電通株主総会 pic.twitter.com/16JCDxIce6
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
Q ロシアがウクライナを侵略していて、台湾有事についても懸念されている。台湾有事があった時、北京電通はどうなるのか
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
五十嵐:ウクライナ、ロシアの問題については、国際社会と連携しながら、制裁や人道支援について丁寧に対応しているところ #電通株主総会 https://t.co/JUQ7B58glR
五十嵐:事業についても、シミュレーションで影響を確認しながら進めている。台湾有事についても、それ以外のあらゆる地政学的なリスクも含めて、検証を進めている。台湾有事の時、北京電通の事業をどうするかは、その検討の中で検証していく #電通株主総会 https://t.co/ZviyD1Zr7Y
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
Q(すずき) ネット広告が重要になる中、電通デジタルにいた榑谷典洋さんが取締役に入るのはいいが、榑谷さんはエンジニアでなくビジネス出身。技術が分からなくてM&Aで失敗する例も聞くし、サイバー攻撃もあるので、エンジニア出身の取締役がいた方がいいと思うが、どう考えているか #電通株主総会 pic.twitter.com/5KUoz1FOMo
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
桜井俊取締役:産業界全体がデジタル化、データドリブンに移行しており、電通を取り巻く状況もそうなっている。デジタル人材は重要と認識している。榑谷は電通デジタルCEOを経験していて、狭義の意味でのエンジニアではないが、デジタルをどう新しく活用するかという経験を有している #電通株主総会
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桜井:狭義の意味でのエンジニアも経営では必要だと思ってるので、今後もそういう人材が獲得できるよう努力していく
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
五十嵐:取締役の多様な専門性は非常に重要。今回もスキルをしっかりとみすえて、取締役候補者を選任した #電通株主総会
五十嵐:今後についてだが、一人の技術者がすべての我々の業務に対応できるということではなくなっている。今回のウクライナ問題でも高度なセキュリティが必要。グローバルでのサイバーセキュリティなど、グループでの対応を進めて、さらに検討を進めていく #電通株主総会 https://t.co/91UyahYnaz
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
Q(すずき) 資格を持っているから詳しいというわけではなく、グローバルな人材を抱えているとも重々承知しているが、参考までに取締役レベルで基本情報技術者以上のIT資格を持っている人がどれくらいいるか教えてほしい #電通株主総会 https://t.co/MNPUfsN9Ba pic.twitter.com/9tEdFw6DHa
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桜井:手元に数字はないが、執行役員レベルにおいても、情報技術に精通した人材は抱えている #電通株主総会
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Q 社員の自殺、労働改革、コロナ禍での東京五輪など、火中の栗を拾う形となった今の役員に敬意を表する。コロナ第5波と東京五輪の関係を政府は検証しなかった。五輪関係者の感染情報が不透明だったことなどもあり、トヨタ自動車が東京五輪CMから撤退した → #電通株主総会 https://t.co/ZHDCvErEA6
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
→ 北京の冬季五輪でも、中国の独裁政権に媚を売る金権体質がうんざりされた。今後、電通は五輪とどう付き合っていくのか。喜んで開催するのは、独裁国だけとなるのでは。札幌も2030年冬季五輪に立候補しているが、東京五輪について検証せずに開催するのは良くないのではないか #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
高田佳夫:確かに今回の東京五輪が2013年に決まってから、いろんなことがあった。コロナ禍で1年延期、さらに無観客となり、延期が決まってから4回の緊急事態宣言で、「受託していた案件が2~3日前に変更」ということがたくさんあった #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
高田:「よくここまで受託業務を完遂した」というのが私の感想。役員含め、現場ではすでに「今後どうしていくべきか」と反省会もしている。スポンサーの中には積極的に露出していたところも、そうでないところもあった。慎重に検討していく #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
五十嵐:大会そのものを総括する立場ではない。東京都から業務を受託して実行した立場。ただ、東京2020オリパラは、コロナ禍で難しい運営だった #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
五十嵐:その中でもアスリートの活躍、特にパラリンピックをオリンピックと一緒にする意義を感じた。「パラリンピックを通じて、未来の共生社会を考えていく上では意味があった」と私個人としては考えている #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
Q 他社の株主総会で、不二家が若年層向けにSnow ManのCMを出して、結果を出していると聞いた。テレビ番組も50歳以下をターゲットにした番組を作らないといけない。テレビCMの広告宣伝効果を上げるために、データを出して「若年層向けの番組を作ってはどうか」と提案しないのか #電通株主総会 pic.twitter.com/BMQIlFWlsA
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榑谷:テレビを含めたメディアの活用においては、各種調査を含めた客観的なデータに基づき、当社の分析を加えて、クライアントにとって最適最善なソリューションを提案した結果、クライアントが判断される #電通株主総会
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榑谷:結果として、ご指摘のあった若年層への効果もお認めいただいて、現在展開されていると認識している。その上で、放送局のみなさまも当社のクライアントとなるケースがある。放送局の課題に応じて、当社として必要なご提案をすることは積極的に進めている #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
Q 「NHKスクランブル」というプラカードを掲げて、デモをしている人たちがいた。家電量販店でチューナーレステレビが売れる時代。チューナーがあると強制的にNHK受信料を払わされるため、それを嫌った人たちが民間放送からも離れているのではないか #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
榑谷典洋:NHKのあり方については、当社として答える立場にはございません。回答は差し控えるが、日本民間放送連盟の公式見解では「民間放送と公共放送の二元体制は、日本における放送体制として十分な意義があるものとして認められる」としている #電通株主総会 https://t.co/GQMCu2acza
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
Q 先月、電通が発表した2021年日本の広告費では、ネットがマスコミ四媒体を上回った。株式市場は電通をテレビ広告の会社と認識、ネット広告のサイバーエージェントに時価総額で一時、負けた。「広告市場の盟主が変わる」と見られている。「ネット広告市場をとりにいく」と言ってほしい #電通株主総会 pic.twitter.com/nnPqyOTMcb
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
榑谷:「ネット広告の成長性を国内事業の成長性に大胆にもっと取り入れるべき」というのは、まったく同感。当社では電通デジタルを中心に、近年、メディア側に立ったCARTA HDに加わってもらい、クライアント側に強みを持つセプテーニHDにも加わってもらった #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
榑谷:その結果、昨年の国内デジタル領域の成長性は国内トップを奪還するに至っている。テクノロジーの進歩は日進月歩なので、進歩を先取りする形で競争力を高めていきたい #電通株主総会 pic.twitter.com/S7FN4ZVmDe
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Q ネットのブラック企業大賞というもので、2019年に特別賞という不名誉な賞をいただいてしまった。今、厚労省からも大きな仕事をいただいていると聞いたが、社員の方々あっての会社だと思っている。そのへんはどのような対応をされているのか #電通株主総会 https://t.co/FpIXEePouL pic.twitter.com/ytHrlXVZlO
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
柴田淳:2015年の大きな事件の後、労働環境改革という形でグループを挙げて様々な改革に取り組んでいる。社員の健康は最も大事なもの。深夜残業を休止したり、特別な休暇を付与したりして、総労働時間は順調に減っている #電通株主総会 https://t.co/AfQTxrQoGv
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柴田:コロナ禍でも2020年、日本企業の中ではどこよりも早く、全社員がリモートワークに突入した。モバイル含めたIT環境、リモートワーク給付金などを導入し、感染を防ぎながら業務できるように取り組んでいて、今後も取り組んでいく。ちなみに会社への出社率は20%ほどになっている #電通株主総会
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ウェンディ・クラーク:人は我々にとって最も大切な財産。コロナ禍で予期していなかったプレッシャーにさらされた。すぐに給付金や精神面のサポートなど、様々な取り組みをした #電通株主総会 pic.twitter.com/Kd0i9ZNtwp
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ウェンディ:メンタル面で課題に直面した社員を発見して、ヘルプする600人のメンタルヘルスファーストエイダ―を育成。これが非常に人気を博した。こうした中、少しずつ市場も回復して、オフィス環境も戻る中、通勤を再開するかにおいて、ハイブリッドアプローチをとることにした #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
ウェンディ:ひとりひとりがどういう働き方をしたら効率を最大化できるか、通勤と在宅のどちらがベストかを考えた上で判断をくだせる制度を導入した。こういった取り組みで社員のエンパワーメントを進めた。全般的な社員たちの福利厚生は底上げされたと確信している #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
Q 最近、疫病に災害に戦争と多いので、具体的にどう社員を守り、自治体と協力していくのか。BCP(事業継続計画)の策定状況を聞きたい #電通株主総会 pic.twitter.com/OASGf0s8VJ
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
桜井:BCPは企業にとって大変重要な課題。国内と海外それぞれで重要なリスクを特定して、担当役員を決めて、対応策を遂行するようにしている。社員の安全確保については、安否確認システムを用意している。必要な訓練も実施している #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
桜井:災害が起きた時、データ破損も起こり得るので、ITシステムのクラウド化も進めている。サイバーテロやデータを人質に身代金を要求するサイバー攻撃もあるので、サイバーセキュリティについても強化している #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022
予定していた時間を過ぎたので、手を挙げていた2人の質問が終わってから、議案採決へ。4案とも問題なく通過して、11時27分に株主総会終了。最後に新任取締役を五十嵐さんが簡単に紹介 #電通株主総会
— すずき🏢電通株主総会🏢 (@michsuzu) March 30, 2022