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電通グループ株主総会2021レポ|山本敏博社長「東京オリンピックに関してはできることについては正しく行っていきたい。誰かが誰かの犠牲になることが行われたり、助長されたりすることは、これまでもないし、これからもない」

 3月26日10時から行われた電通グループの株主総会。言わずと知れた広告代理店の雄。しかし、オリンピック開会式や持続化給付金事務事業などでさまざまな問題も噴出している企業でもあります。

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前回株主総会 電通株主総会2020レポ|山本敏博社長「東京五輪延期が電通の業績に直接プラスになることは想定できないし、一人勝ちになるようなことがあってはいけない。非常に残念な状況下、どうやって団結して乗り越えていけるかがテーマ」

 業績は減収減益。赤字額は過去最大クラスです。来期はコロナ問題がどうなるか不透明なため、業績予想は非開示。

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 四半期ベースでみると、やはり最初の緊急事態宣言があった第2四半期(2020年4~6月)以降の落ち込みが大きめ

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 イージス社買収の関係で、日本(42%)より、海外(米国26%、欧州・中東・アフリカ22%、アジア太平洋10%)の売上の方が大きくなっているのですが、コロナ下での売上の落ち込みは海外の方が大きいですね。

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 コロナの影響も大きいのですが、広告業界全体としてネット広告の存在感が高まっていて、電通がその流れに乗り遅れていることも苦境の一因となっています

ここ一年の主な動き

2020年2月25日 汐留電通本社ビルに勤務する全従業員を対象に、2月26日からリモートワークを実施

6月22日 Global Esports Federationと戦略パートナーシップを締結

6月25日 Phoenixx社と業務提携し、インディーゲームで新たなビジネスを創出

7月22日 持続化給付金事務事業に対するご指摘を踏まえ、 受託業務における取引方法について見直しを実施

10月1日 電通、タグピク社、マルシェ社が業務提携

11月16日 国内電通グループなど7社合同で「SDGsビジネスソリューション」の提供開始

12月1日 先端IT人材不足の解消を目指し、電通、AtCoder、マイナビが業務提携

2021年1月19日 パブリック業務に対する 「基本方針」と「自主ガイドライン」を策定

1月20日 電通:本社ビルの売却検討、国内最大級3000億円規模の可能性も(Bloomberg)

3月24日 「このやり方を繰り返す怖さ」五輪開会式前責任者・MIKIKO氏が電通幹部に送った“悲痛メール”(文春オンライン)

議案

(1)監査等委員でない取締役8名選任の件

前年株主総会 今回候補者
山本敏博(代表取締役社長、メディア・コンテンツ出身) 山本敏博
桜井俊(副社長、元総務事務次官) 桜井俊(代表取締役副社長、元総務事務次官)
ティモシー・アンドレ―(海外事業統括) ティモシー・アンドレ―
五十嵐博(国内事業統括、営業出身) 五十嵐博
曽我有信(経理・財務) 曽我有信
ニック・プライデイ(海外経営管理) ニック・プライデイ
松井巌(社外、元検察官) ◇ウェンディ・クラーク(元電通イージスCEO)
  松井巌

株主総会のTwitter実況

 株主総会の様子は僕のTwitter(@michsuzu)で「#電通株主総会」のハッシュタグをつけてツイートしていたので、ここでまとめておきます