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行方不明者数8万1111人の衝撃

 たまたま警察庁の統計を読んでいて、ちょっと驚いたのが行方不明者についての調査。「平成24年中における行方不明者の状況」によると、2012年に8万1111人もが行方不明者になっているということなのです。2012年の自殺者数は2万7858人なので、それよりはるかに多い数。

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 男女別に見ると、男性の5万2187人に対して、女性が2万8924人。年代別に見ると、10代が23.8%で、次は70代以上で17.5%。

 行方不明になる原因の1位が家族関係(22.0%)、2位が認知症などの疾病関係(19.0%)なので、家族関係が若者、疾病関係が高齢者に対応しているのでしょう。ちなみに異性関係は2.6%と低かったのが意外でした。

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 ただ、ここでの行方不明者とは「警察に行方不明者届が出された者」という定義。災害で死者・行方不明者数と発表される時は、ある程度の時間が経つと行方不明者≒死者となるのですが、この件では行方不明者届が出された後に発見されることが少なくありません。

 2012年に所在が確認された行方不明者は7万9730人。つまり行方不明者届が出された後に9割以上が発見されていることになります。もちろん亡くなっていることもあって、2012年の場合はその6.1%にあたる4906人が死亡確認されています。

 そして所在が確認されるまでの期間には大きな違いがあります。

 69.7%は1週間以内に見つかっているのですが、その機を逃すと長期化する傾向があり、1週間~1カ月が9.6%、1カ月~1年が8.1%、1年以上が9.2%になります(加えてまだ見つかっていない人たちもいます)。1週間も経てばどこかに居場所を見つけるということなのでしょうが、もし誰かが行方不明になったら何としても1週間以内に見つけられるよう努力しないといけないですね。

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