東京おもちゃショー2015で最も衝撃的だった商品は何か?
僕は間違いなくこれだと断言できるものがあります。それは株式会社ビバリーの地獄ジグソーパズルシリーズの新作(心臓が弱い人は先に進まない方がいいです)。
その商品の名は「ゴキブリ地獄」。
……いや、これ絶対おかしいでしょ! どういうノリで作ったんだ?
しかも、ゴキブリをかわいいイラストにして使っているなら分かるのですが、結構解像度が高いリアルな画像なんですけど。どうやって撮影したんでしょう。
もちろん裏面もゴキブリだらけ。すがすがしささえ感じます。
地獄ジグソーパズルシリーズのコンセプトは、「組み上げることが極めて難しい難易度の高いパズル」。「鳥肌が立つ様な嫌悪感に耐えながらパズルを感性できるか?」なる煽り文句には、「そういう方向性の難しさってアリなんだ」と新しい世界を見せてもらった感じがします。
ちなみに地獄ジグソーパズルシリーズには、すべて白のピースで構成された純白地獄、すべて黒のピースで構成された暗黒地獄、すべて青のピースで構成された極寒地獄、すべて赤のピースで構成された灼熱地獄といった商品群があります。どうしてこうなった。
「ゴキブリ地獄」は今夏発売予定で、会場で先行販売しているのですが、社員さんに聞くとそれなりに売れているらしいです。クリスマスのプレゼント交換会に持っていくと一発で出禁になれそうなブツなので、用途が気になるところ。
「こんな商品を堂々とリリースするビバリーはおかしいのか」という話になるわけですが、ビバリーは枯山水をテーマにしたジグソーパズルで日本おもちゃ大賞2015のハイターゲット・トイ部門の優秀賞を取ってるんですよね。
近年、ジグソーパズルは3D化したり、紙以外の素材が使われたりするなど、変化が激しい業界ともなっています。「ゴキブリ地獄」もその多様化の一環として登場した商品なのでしょう。
「ニクいアイツに送りつけよう!」と利用されるかは分からないですが、売れ行きがどうなるのか生暖かく見守っていきたいところです。