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『らき☆すた』聖地の鷲宮神社で2015→2016年の二年参りをして“コミケ4日目”の移り変わりを感じた

 アニメなどの舞台となった場所を意味する“聖地”。その代表の1つが鷲宮神社です。

 鷲宮神社は、『らき☆すた』に登場する柊家が運営する鷹宮神社のモデルとなったことで知られています。2007年のアニメ放送以来、ファンが聖地として巡礼。知名度が上がった結果、元旦三が日の初詣客が2007年の7万人から、2008年30万人、2009年42万人、2010年45万人、2011年以降は47万人で推移してきています。

 ミーハーな僕も3年前に野次馬に行ったのですが、アニメと神社がコラボして盛り上がっている様子に驚いたものです。

 一昨年と去年の年末年始は用事があったため、家の近くで過ごしていたのですが、今年は少し余裕ができたので、久しぶりに鷲宮神社を訪れることにしました。

 大晦日、21時ごろまで紅白歌合戦をだらだらと見てから出発。鷲宮神社の最寄り駅である鷲宮駅には、僕が住む秋葉原から東京メトロや東武線を乗り継いで1時間強で着きました。

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 鷲宮駅は2階建て。3年前は2階改札奥の赤丸の位置に“萌え神輿”が飾ってあったのですが、今年は見当たらず。雰囲気に違いが生まれていることを感じます。

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 改札前の鷲宮神社案内マップには日本語と英語のほか、中国語とハングルでの解説も。実際、歩いていて中国語の会話も耳にしたので、外国人観光客も少なからず訪れているのでしょう。今年は特に円安で外国人観光客が増えたので、その恩恵も受けているはずです。

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 町には『らき☆すた』とのコラボポスターを貼ってある店がたくさんあります。

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 直接、消費者と接するわけでない普通の企業でも、ポスターを貼っているところも。ただ、ポスターの内容が3年前とあまり変わっていなかったのが気になるところ。

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 チェーン店であるセブンイレブンでも、鷲宮限定の『らき☆すた』コラボ商品を売っていたりします。

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 せっかくなので、そうしたお店の1つであるたこ焼き屋「多幸焼」に入って、たこ焼きを食べることに。普通のたこ焼きなのですが、なぜかパッケージでゲーム『グリザイアの果実』とコラボしていたりします。

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 店内はらきすたグッズやファンからの色紙でいっぱい。有名イラストレーターの西又葵さんのサインもありました。

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 駅から10分ほど歩くと、鷲宮神社に着きます。神社の前の大酉茶屋では年明けうどんのほか、グッズも販売。2階ではラジオ収録も行っていました。

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 神社の駐車場でも10ほどのブースが出ていて、ここでもグッズを販売。もはやコミケの企業ブースのノリです。

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 なぜかガチャガチャも置いてあり、ライバルであるはずの『ラブライブ』のガチャもある太っ腹仕様。

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 カレー屋では元スノボ日本代表の成田童夢さんがなぜか店長を務めていました。

 ビーフカレーを注文する際に「写真を撮ってネットにあげてもいいですか?」と尋ねると、「いいですよ!」と快諾。ポーズまでとってくれました。柊姉妹のシャツが暗闇に映えます。

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 成田さんは近年、オタク系の活動をしていて鷲宮神社のイベントに呼ばれた縁から、カレー屋の店長もすることになったとか。

 せっかくなので、結構ラフに作っている年越しそばもいただくことに。このブースはローソンが運営しているそうです。

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 そうこうしているうちに年越しの0時が近づいてきたので、初詣の行列の最後尾を確認しにいきます。僕が着いた23時ごろは神社内におさまっていたのですが、紅白歌合戦が終わった23時45分ごろから急速に伸びていきます。

 年越しまであと少しとなるとカウントダウンが始まり、年が明けると拍手が。

 年越しの瞬間の行列最後尾はここ。3年前とそれほど変わらない位置で、参拝客が47万人で推移していることもうなずけます。コスプレをしたアニメファンと見られる人もいたのですが、地元の人が圧倒的に多数派でした。

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 ただ、3年前と大きく違っていたものがあります。それはアニメのイラストを描いた“痛絵馬”の数。

 3年前は年越しの瞬間から絵馬が激増したのですが、5時ごろになってもガラガラ。12月27日にお焚き上げをしたこともあるのですが、ちょっとさびしい風景です。

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 絵馬掛け所も3年前は6面すべてが絵馬掛けだったのですが、今年は半分の3面がおみくじ結び所となっていました。

 絵馬を詳しく見ていくと、カラー作品のほか、数枚を使った渾身の作品もいくつか。3年前は「○拝目」と奉納回数を描いていた絵馬が目立っていたのですが、今年はかなり減っていました。

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 5時ごろに神社の入り口から本殿まで歩いてみた様子はこちら。

 役場前の駐車場も3年前は数十台の痛車がとまっていたのですが、今年は4分の1ほどに減少していました。

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 数年前はコミケから帰った後に参拝することから、“コミケ4日目”とも言われた鷲宮神社。そんなオタクの参拝客はどこに行ったのか?

 その答えは明確。アニメ『ラブライブ』の舞台となった東京の神田明神です(『ガールズ&パンツァー』の舞台となった大洗磯前神社もありますが)。

 鷲宮神社の帰り、6時半ごろに訪れると参拝客で大賑わい。始発後といえ、勢いに大きな差がありました。2015年末の紅白歌合戦にμ's(ミューズ)が初出場したこともあって、今年は特に注目が集まっているはずです。

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 鷲宮神社は神社としてはアニメグッズを売っていないのですが、神田明神では堂々とグッズを売っていて驚きます。

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 絵馬の数もものすごいことに。

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 ガンホーフェスティバルに行ったときの『Master of Epic』と『パズル&ドラゴンズ』くらいの勢いの差(わかりにくい)。もしかすると数年後には別の神社が注目されるようになるのかもしれませんが、流行の移り変わりを感じさせられた一日でした。