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【野球史上最長の延長戦】第59回全国高校軟式野球準決勝・中京×崇徳 延長50回の死闘&決勝・三浦×中京を見てきた【現地画像・動画あり】

 第59回全国高校軟式野球選手権大会の準決勝の中京×崇徳戦は3日連続の延長でも勝負がつかず、4日目の延長にもつれこむことになりました。4日目の8月31日は9時に46回表から再開。大会規定上、最長54回まで行い、勝敗が決まらない場合は抽選で決勝進出校を決めるとのこと。

 →中京―崇徳、延長45回またも決着付かず 軟式高校野球(朝日新聞デジタル)

 8月31日午前に行われる46回表からの延長戦は、確実に歴史に残るだろう試合。午後には決勝も続けて行われます。開催場所は兵庫県の明石トーカロ球場とちょっと遠いのですが、行ってみることにしました。

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 電車の乗り間違いなどがあって、球場には47回表に到着。46回にどちらかに点が入っていたら、その回で終わっていたのでラッキーでした。本当は会場から実況しようと思ったのですが、iPhoneでUstream動画を撮ると、テザリングできないようなので断念しました。

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 尋常ではない延長戦なのに、試合が淡々と進んでいくのが印象的でした。それぞれの投手がコントロールを著しく乱すこともありませんでしたし。

 硬式野球と違ってヒットが出にくいため、バントや盗塁が多用されたり、極端なシフトがとられたりするのが面白かったです。2アウト1塁の局面だと、ダメ元で盗塁を試みるようです。

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 バックスタンド席や内野席は満員。外野席も開放していて、それなりに人が入っていました。

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 完売する大会パンフレット。

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 先制点が入った50回表の中京の攻撃がこちらの動画。ウグイス嬢が「50回の表、中京高校の攻撃は……」と普通にアナウンスしていて笑えました。

 

 そしてその裏の試合終了までの動画がこちら。

 

 延長10回までの試合のように見えるのですが、延長50回なんですよね。本当にお疲れさまでしたと言いたいです。

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 球場入り口のホワイトボードのスコア表。いろいろめんどくなってる様子がうかがえます。

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 観客もメディアも写真を撮っていました。

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 準決勝に満足して、午後から決勝があるのに帰る人たちも。

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 そして12時30分から始まった中京VS. 三浦学苑の決勝戦。試合前、中京の選手は押し合いのようなことをして気合を入れます。

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 準決勝で延長50回を投げきった中京の松井大河投手は4回からリリーフで登場。しっかり抑えます。

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 決勝の観客は準決勝より少なかったですが、それなりに入ってはいました。

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 中京側スタンドでは、準決勝で負けた崇徳の選手が途中まで応援に加わっていました。

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 めちゃめちゃ暑いので、審判もイニングの合い間に水を飲みます。

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 決勝戦の勝者は準決勝で延長50回を戦い、消耗していたはずの中京。もともと優勝候補の本命だったようですが、それでもすばらしいです。

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 優勝が決まったシーンの動画はこちら。

 

 優勝インタビューでは、ここ数日投げまくった中京の松井投手が特に感情的になることもなく、「当然だぜ」みたいな感じで答えていました。

 

  周辺では投げ過ぎが問題視されていましたが、当人としては登板しないなんてことはありえないという気持ちなのでしょう。

 『スラムダンク』で主人公の桜木が山王戦で腰に故障を負いながら試合に出ようとした時、顧問の安西先生に「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本の時か? 俺は……俺は今なんだよ!」と言ったことと重なって見えました。

 もちろんここまでの連投はありえないので、ルール改正は必要でしょうけどね。