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カドカワ株主総会2018レポ|井上伸一郎・角川書店代表取締役「けもフレ騒動は監督降板というより制作体制の折り合いがつかなかったことが原因」

 こんにちは、すずきです。

 6月20日10時から行われたカドカワ株式会社の株主総会に出席したので、概要をまとめておきます。

直近決算説明会資料:2018年3月期 通期決算説明資料

株主総会資料:第4期定時株主総会招集ご通知

2017年株主総会:クリエイターに対する敬意は会社全体に備わっている――カドカワ 2017年株主総会の内容まとめ

 業績は増収減益。来期は増収増益予想ですが、減益トレンドを反転させるだけの大きな環境変化が見当たらない割に、ハードルを高めに設定しています。

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 分野別にみると、Webサービス(ニコニコ)分野が減収減益で足を引っ張っているのが目立ちますが、売上最大の出版分野も減収減益なのが悩ましいところ。

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▼ここ一年の主な動き

2017年9月25日 9.25けもフレ事件(ニコニコ大百科)

10月1日 「クリエイター奨励プログラム」がニコニコ生放送に対応

12月12日 ドワンゴ川上会長、niconico運営責任者を“退任” 栗田取締役のもと新体制へ(ITmediaニュース)

2018年2月1日 「日本eスポーツ連合」設立 プロゲーマーライセンスの条件は「公認大会で優秀な成績を収めること」(ねとらぼ)

2月23日 カラーとドワンゴが新会社「バカー」設立 庵野秀明・川上量生が取締役、中村光一が相談役に就任(ねとらぼ)

4月13日 インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策(知的財産戦略本部)

4月13日 バーチャルキャスト提供開始

4月25日 アニメポータル「Nアニメ」リリース

5月26日 叡王戦、高見が初タイトル獲得 金井に4連勝(毎日新聞)

6月29日 レストラン「INUA」オープン

 

▼議案

・取締役9名選任→佐藤辰男さんが退任、芳原世幸さん(角川アスキー総研社長、メディアファクトリー元社長)、横澤大輔さん(ドワンゴCCO、ニコニコ超会議/闘会議 統括プロデューサー)、栗田穣崇さん(ドワンゴ取締役、ニコニコ運営責任者)が新任

・監査役3名選任→初本正彦さん、鈴木祐一さんが退任、新田正実さんが新任

 

▼株主総会のTwitter実況

 投資家的には、赤字ではないものの厳しくなりつつある業績、高すぎる営業利益予想のハードルが注目。

 一般目線だと、けものフレンズ騒動や海賊サイトブロッキング問題、ニコニコ立て直し、JeSUのプロゲーマー問題、出版不況、所沢への本社機能移転、バーチャルYouTuberマネジメント、ほかにもなんかあるでしょ、と山盛り。事前質問も結構来てそうですし、総務の人は想定問答作るの大変そうですね。

 また、取締役選任の議案で現在のKADOKAWA系3人、ドワンゴ系2人が、KADOKAWA系3人、ドワンゴ系4人と逆転することも地味にポイントです。

 株主総会の様子は僕のTwitter(@michsuzu)で「#カドカワ株主総会」のハッシュタグをつけてツイートしたので、まとめておきます。

※『けものフレンズ』がフラッシュというのは、川上さんの勘違いのようです