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伝説のミニシアター・渋谷「シネマライズ」閉館日の最終上映後の様子を撮影してきた

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 独自の視点で作品を選ぶミニシアターとして、多くの映画好きの支持を集めてきた渋谷シネマライズ。しかし、時代の流れには抗えず、2015年1月7日をもって閉館することとなりました。

 →ミニシアター文化牽引のシネマライズが閉館 30年の歴史に幕(産経新聞)

 シネマライズがあるのは、JR渋谷駅のハチ公口から歩いて5分ほどの場所。1986年6月6日の開業以来、『ムトゥ 踊るマハラジャ』『アメリ』などの作品セレクトでミニシアターブームを起こし、渋谷の文化を牽引してきました。

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 僕もしばしば訪れていたのですが、一番記憶に残っているのは2007年3月3日。新海誠監督『秒速5センチメートル』公開初日の初回、新海監督と出演声優の舞台挨拶があったときのことです。

 『秒速5センチメートル』のラストシーンでは、主人公が初恋の女の子らしき人と踏み切りですれ違います。気になって踏み切りが上がるまで立ちつくす主人公ですが、電車が通り過ぎ、踏み切りが開くと、その人の姿はどこかに消えていたという場面で終わります。

 バッドエンドの予感は漂っていたものの、「マジかよ・・・」と静まり返る客席。その中を僕の後ろにいた新海監督が前に歩いていって、あいさつしていたことは今でも鮮明に覚えています。

 そんな思い出のある映画館なので、最終日に訪れてみることにしました。最終上映作品に選ばれたのは『黄金のアデーレ 名画の帰還』。ナチスに奪われた伯母の肖像画の返還を求めて国を訴えた女性の実話を映画化したものです。『スター・ウォーズ』の新作なんてなかったのかのようなチョイス。

 受付の男性に館内を撮影していいか尋ねると、問題ないとのこと。僕のほかにも、名残惜しそうに撮影している人がたくさんいました。

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 シネマライズといえば、壁に映画監督のサインが多く書かれていることで知られています。よく見ると、岩井俊二監督や是枝裕和監督のサインがありますね。

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 最終上映は22時終了。扉の外で待ち構えるテレビカメラはTBSです。

 中にはちょっぴり年齢層が高めの100人近くの観客がいたのですが、多くの人はすぐには出ずに、感慨深げに座席に座ったままでいたり、写真を撮っていたりしました。

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 出口では関係者らしき人が、「ありがとうございました」とお辞儀をしてお見送り。

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 シネマライズの跡地は2016年初秋にライブハウスが開業するとのこと。時代の流れとはいえ、少しさびしい夜になりました。