2013年5月31日に公開された新海誠監督『言の葉の庭』。その3カ月前の2月21日にYouTubeに予告編がアップされました。
『天気の子』公開を前に、テレビ朝日で『言の葉の庭』が放送されたので、『君の名は。』テレビ放送の時と同じく、予告編で本編(上映時間46分2秒)の何分何秒のシーンを使っていたのか、字幕を加えて分かりやすくしてみました。
■よく見ると重大なネタバレも! 新海誠監督『君の名は。』予告を本編と徹底比較してみた
例によってネタバレがあるので、未視聴の方はご注意いただければ。
『君の名は。』テレビ放送の時と同じく、『言の葉の庭』予告で本編の何分何秒のシーンを使っていたのか、時間を加えて分かりやすくしてみた
— すずき@言の葉の庭 (@michsuzu) 2019年7月11日
物語終盤のハイライトから重要な要素を除いて使っているシーンがあって、『天気の子』予告でもそういうのがあるかもと探したくなる https://t.co/DftPDh5Jyo pic.twitter.com/uon1qC7j09
『君の名は。』予告と共通するテクニックも使われていて、近いシーンでも順番を入れ替えているところがいくつか。
二人の会話シーンは本編ではタカオ→ユキノだったのが、予告編ではユキノ→タカオの順に。これは予告編で直前にユキノの足が映っていることによる入れ替えでしょう
もう一カ所。ユキノの足の大きさを測るシーン
本編ではタカオを見つめるユキノ→ユキノを見上げるタカオだったのが、予告編では逆に。本編ではユキノがタカオに話しかけたためにタカオが見上げるのですが、予告編は会話をカットしてるので、より自然に見えるこの順にしたのかも
見た目の変化を入れ込むのも『君の名は。』と同じ。ユキノさんのためにケンカしてボコボコにされ、顔に絆創膏を貼っているタカオの姿が予告編で使われています
作りかけ? それとも意図的なネタバレ対策?
『言の葉の庭』予告で最大のポイントは、本編から重要な要素を取り除いているシーンがあること。これがミスリードを誘っています
ユキノの自宅にアキオがお邪魔するシーン。一見、ユキノは冷淡な雰囲気
しかし、このシーン。
実はアキオがユキノに告白するシーンで、本編ではユキノの頬が紅潮しているのです。イメージとして赤線を足してみたのですが、全然印象が変わりますね
もうひとつがこちら
ただのマンションに見えるのですが、これも実は超重要なシーン
告白がうまくいかず、ユキノの自宅を出たアキオ。ユキノが考え直して、アキオを追いかけて、マンションの階段で抱き合う、物語のハイライト
本編では↓画像の赤丸で抱き合う二人が描かれます。予告編は本編の3カ月前に公開されたので、作りかけだからいろいろ足りてないのか、それともネタバレ対策で描いてないだけなのか気になるところ
ある意味、予告編でラストシーンまで描かれている『言の葉の庭』。
『君の名は。』予告編でも彗星が落ちる最大の盛り上がりどころが描かれていたので、『天気の子』予告編にもラスト近くが描かれているかも
『君の名は。』の時と同じくDVDのリンクを張っておくので、ぜひゲットして本編と予告編を比較していただければ!
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