昨日、秋葉原での牛丼チェーン賃上げ競争を調べた時に見つけた神戸らんぷ亭のかつ丼屋へのリニューアル。
→すき家VS.吉野家VS.松屋、秋葉原でも牛丼チェーンの時給上げ戦争が行われていた
リニューアルは各地の神戸らんぷ亭で行われていて、リニューアル1号店はすでに1月から田町で営業しているということで、どんなものなのか見に行ってみました。
→田町の牛丼店が「かつ丼屋」にリニューアル-神戸らんぷ亭が新業態(品川経済新聞)
JR田町駅の芝浦口を出て3分ほど歩いたところにある1号店。「かつ丼屋」と何の店なのか一瞬で分かる看板が掲げられています。2ちゃんねるの神戸らんぷ亭スレを読むと、この店は売り上げトップだったこともあるそうです。
1号店には1階と2階があり、1階はカウンター20席ほどにテーブル席が4人×3つほど、2階はカウンター5席ほどにテーブル席は2人×15つほど。合わせると70席ほどで、それなりの大きさの店舗です。ただ、行ったのは休日の15時ごろとあって2階はお休み。
1階のカウンター席に座り、おもむろにメニューをチェック。定食、丼、カレーの3種類がメインメニューなのですが、すがすがしいくらい“かつ”一色。かつが入っていない料理は親子丼とからあげカレー、メンチかつカレーだけです。
何を頼むか迷ったのですが、とりあえずメニューの中での面積が一番大きい定食系の厚切りロースかつ定食を注文。
7分ほどで運ばれてきたのですが、ファストフード系としてはちょっと遅い感じ。定食の内わけはごはん、ロースかつ、キャベツ、みそ汁、お新香と基本的なものです。
ソースには、とんかつソースとマイルド野菜ソースの2種類があります。解説を読むとトキハソース社製のソースで、ウスターソースが濃い目なのがとんかつソースで、ウスターソースが薄めで代わりに野菜のうまみを入れているのがマイルド野菜ソースであるとか。
おいしさは並というところ。ただ、かつは確かに厚切りなのですが、ちょっと小さいような気がしました。なので、734円(税込)という値段を考えると、うーんと悩んでしまうところ。
これを注文するくらいなら、やよい軒で720円(税込)の味噌カツ煮定食を頼んだ方が満足度が高いです。やよい軒ならごはんもお替わりできますしね。ファストフード店というには高い上に遅いし、定食屋というには質的な物足りなさがありました。
朝ご飯を食べておらず、お腹が減っていたので、店名の由来ともなっている厚切りロースかつ丼も注文。
すると、こちらは2分ほどで運ばれてきます。丼ものは神戸らんぷ亭時代からのノウハウがあるから、早く提供できるということなのでしょうか。
そして厚切りロースかつ丼が意外なほどおいしいことに驚きます。定食の一件から全然期待していなかったのですが、名前の通りにかつは厚切りで、つゆもほどよくしみこんでいます。
594円(税込)なのですが、このメニューに絞ってワンコインにすれば受けるんじゃないかなあと思ったりもしました。ちなみにメニュー表には書いていないのですが、54円追加で大盛りにもできます。
ただ、神戸らんぷ亭がかつ丼に絞らずに、定食、丼、カレーの3種類をメインメニューとしているのには理由があります。明らかな先行者、かつ成功者である「かつや」がその方針をとっているからです。かつ丼屋はかつやを間違いなく意識していて、メニューも価格帯もほぼ同じです。
かつやを運営するアークランドサービスの決算説明会資料を見ると、2013年の月次売り上げはほぼ前年を上回っており、消費増税の影響が懸念された2014年4月もそれほど落ちていません。神戸らんぷ亭が戦略をパクろうとする気持ちも分かります。
かつ丼チェーンは牛丼チェーンと違って、まだ過当競争には陥っていないところ。牛丼チェーンでは一敗地にまみれた神戸らんぷ亭ですが、新天地ではもしかするともしかすることがあるかもしれません。
▼かつ丼屋 芝浦 かつ丼・かつ重、とんかつ、定食・食堂
東京都港区芝浦3-7-15
http://tabelog.com/tokyo/A1314/A131402/13164318/(食べログ)
http://www.yodobashi-akiba.com/restaurant/restaurant_baqe.html(公式サイト)