2016年度1月期の冬アニメの第1話がニコニコ生放送で出揃いました。
いつものように番組の最後に行われる視聴者アンケートで「とても良かった」の割合でランキングを作っていたのですが、最終結果は次のようになりました。1話をニコニコ動画で無料配信しているものはリンクをつけています。
→2016年1月期アニメ、ニコ生上映会支持率ランキング(スクショ付きの結果はこちら)
1位 だがしかし 89.9%
2位 この素晴らしい世界に祝福を! 88.0%
3位 Dimension W 86.3%
4位 無彩限のファントム・ワールド 80.7%
5位 アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 79.3%
6位 灰と幻想のグリムガル 73.9%
7位 蒼の彼方のフォーリズム 68.6%
8位 プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ 68.2%
9位 最弱無敗の神装機竜《バハムート》 59.1%
9位 シュヴァルツェス マーケン 59.1%
11位 少女たちは荒野を目指す 58.0%
12位 ノルン+ノネット 53.4%
13位 ナースウィッチ小麦ちゃんR 52.0%
14位 ディバインゲート 50.1%
15位 ブブキ・ブランキ 47.7%
16位 ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション 40.1%
17位 霊剣山 星屑たちの宴 23.2%
今期の第1話は「とても良かった」が90%以上だった作品が、1つもありませんでした。これは高支持率になりやすい続編ものが少ないからでしょう。一方、続編ものでない新規アニメに、今後の展開が楽しみなものが多くありました。
その代表が支持率89.9%と9割近くあった「だがしかし」。駄菓子をテーマとした作品で、駄菓子屋の息子のもとに大手メーカーの令嬢が押しかけてくるという展開。食べ物ものということで『幸腹グラフィティ』と重なるところがあります。
ストーリーはテンプレ的な流れなのですが、それだけに安心感も。お菓子メーカーの協力も得られているようで、オープニングでうまい棒やポテトフライといった駄菓子が描かれていて、懐かしくなります。
2位の「この素晴らしい世界に祝福を!(このすば)」は小説家になろう発祥の異世界転生もの。このパターンは主人公が最強ということが多いのですが、このすばの主人公は知力と幸運度がやや高く、ヒロインの女神さまが最強(自称、しかも知力と幸運度が低い)というのが珍しいところ。
異世界ファンタジーものだと6位の「灰と幻想のグリムガル」のようにシリアス展開になりがちなのですが、このすばはうまくコメディを描いているのが良いところです。
4位の『無彩限のファントム・ワールド』は今期の京都アニメーション枠。学園ものの能力バトルなのですが、偏差値の高そうなキャラクターが王道の展開で活躍する京アニらしいアニメです。声優の選び方とか胸の揺れとか、「『Free!』みたいに京アニ狙いすぎなんじゃないの?」と思うところもあるのですが、一般視聴者がどう判断しているのか気になるところです。
一方で支持率が低迷したのが、『ディバインゲート』『ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション』といったゲーム原作のアニメ。
『CLANNAD』などのノベルゲー原作のアニメの成功例は多いのですが、それ以外のゲーム原作のアニメは厳しいですね。設定が多い割に、中心を貫くストーリーが弱いからでしょうか。ニコ生のコメントを見ると、ゲーム由来の細かいネタに反応する人もいるのですが、初見はポカーンですよ。
落としたり持ち上げたりしないと盛り上がらないのに、作品を肯定的に描かないといけないのもつらいところ。このあたりは原作の会社がどこまでフリーハンドを許すかが大切なんでしょうね。