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スクウェア・エニックスHD株主総会2023レポ|桐生隆司・新社長「私は断然ビアンカ派。快活な感じが好き」

 6月23日10時から行われたスクウェア・エニックスHDの株主総会。ファイナルファンタジーシリーズとドラゴンクエストシリーズが二大看板。

直近経営資料 2023年3月期決算短信決算説明会資料
株主総会資料 定時株主総会招集通知
前回株主総会 スクウェア・エニックスHD株主総会2022レポ|松田洋祐社長「ドラクエやFFをブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)にするのはまだ早い、そこは考えていないというのが現状」

 業績は減収減益。来期は増収減益見込み

 売上最大のデジタルエンタテインメント事業。

 全体的に漸減していますが、MMOは前年度にFF14、ドラクエ10の拡張パッケージを発売したことによる反動減が大きかったようです。

 期中には「スクエニのソシャゲはすぐにサービス終了する!」といったことも話題に。

 それに対応してか、今後の方針で「スマホゲーの開発体制を見直します!」と表明しています

 アミューズメント事業(ゲームセンター)は増収増益。コロナからの回復というレベルを超えて、コロナ前の水準も超えています。

 アニメ化など話題になる作品はあまりありませんでしたが、出版事業も堅調。

 今回の株主総会で2013年6月から社長を務めてきた松田洋祐社長が退任。社長就任からの10年間で売上は2.3倍、株式時価総額は5.9倍になりました。現預金もかなり積みあがっています。出来事では新生FF14の復活劇に始まり、スマホシフト、コロナ禍での戦いなどが印象的。

 株主総会後は桐生隆司新社長がかじ取りを担うこととなります。

ここ一年の主な動き

2022年8月4日 アプリ『鋼の錬金術師 MOBILE』配信開始

9月15日 『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』発売

11月17日 当社の元社員によるインサイダー取引容疑に関する報道について

2月16日 アプリ『トワツガイ』配信開始

2023年4月20日 NFTゲーム『資産性ミリオンアーサー』リリース

6月13日 アプリ『ドラゴンクエスト チャンピオンズ』配信開始

6月22日 『FINAL FANTASY XVI』発売

手元資金(ネットキャッシュ)の推移

 松田洋祐社長就任時からひたすら積みあがってきた手元資金。新社長がどのように活用していくかが注目です

- 2021年3月期 2022年3月期 2023年3月期
営業CF +350億円 +275億円 +122億円
投資CF -66億円 -81億円 +276億円
財務CF -66億円 -93億円 -155億円
- 2021年3月末 2022年3月末 2023年3月末
現預金 1440億円 1606億円 1909億円
短期有価証券 0円 0円 0円
有利子負債 0億円  0億円 0億円
ネットキャッシュ 1440億円 1606億円 1909億円

議案

(1)取締役(監査等委員である取締役を除く。)7名選任

前年株主総会 今回候補者
松⽥洋祐(現社長) 桐生隆司(次期社長)
桐生隆司(最高戦略責任者) 北瀬佳範(第一開発事業本部長、FF担当)
北瀬佳範(第一開発事業本部長、FF担当) 三宅有(第二開発事業本部長、ドラクエ担当)
三宅有(第二開発事業本部長、ドラクエ担当) 【社外】小川正人(ANA元上席執行役員)
【社外】山村幸広(ダブルクリック元社長) 【社外】岡本美津子(東京藝術大学副学長)
【社外】西浦裕二(経営コンサル) 【社外】Abdullah Aldawood(サウジ系)
【社外】小川正人(ANA元上席執行役員) 【社外】髙野直人(富士通リース元会長)
【社外】岡本美津子(東京藝術大学副学長)  
【社外】Abdullah Aldawood(サウジ系)  
【社外】髙野直人(富士通リース元会長)  

株主総会のTwitter実況

 株主総会の様子は僕のTwitter(@michsuzu)で「#スクエニ株主総会」のハッシュタグをつけてツイートしていたので、まとめておきます