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念動力少女とヤクザのギャグコメディー『ヒナまつり』が覇権獲得――2018年4月期アニメ第1話人気ランキング

 こんにちは! 『ゆるキャン△』スタンプラリーに行くか悩んでいるすずきです。先ほど、ついに2018年4月期(春アニメ)の第1話がニコニコ生放送で出揃いました。

 いつものように番組の最後に行われる視聴者アンケートで「とても良かった」の割合でランキングを作っていたのですが、最終結果は次のようになりました。1話をニコニコ動画で無料配信しているものはリンクをつけています。

 →2018年4月期アニメ(春アニメ)、ニコ生上映会支持率ランキング(スクショ付きの結果はこちら)

 →過去のニコ生上映会支持率ランキングはこちら

作品名 支持率 期数 原作 制作会社
1 ヒナまつり 93.3 1 ハルタ feel.
2 シュタインズ・ゲート ゼロ 92.2 2 Xbox 360 WHITE FOX
3 フルメタル・パニック! Invisible Victory 89.4 4 富士見ファンタジア文庫 XEBEC
4 ウマ娘 プリティーダービー 87.2 スマホゲーム P.A.WORKS
5 あまんちゅ!~あどばんす~ 85.9 2 月刊コミックブレイド J.C.STAFF
6 キラッとプリ☆チャン 85.0 1 アーケードゲーム タツノコプロ
DONGWOO A&E
7 ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 83.3 1? 電撃文庫 Studio 3Hz
8 デュエル・マスターズ! 81.9 14 コロコロコミック アセンション
小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント
9 ルパン三世 PART5 80.8 5 漫画アクション テレコム・アニメーションフィルム
10 こみっくがーるず 77.3 1 まんがタイムきららMAX Nexus
11 多田くんは恋をしない 77.3 1 オリジナル 動画工房
12 ペルソナ5 77.2 1 PS3・PS4 CloverWorks
13 魔法少女 俺 76.9 1 COMIC Be ぴえろプラス
14 ハイスクールD×D HERO 73.1 4 パッショーネ 富士見ファンタジア文庫
15 銀河英雄伝説 Die Neue These 60.1 2 トクマ・ノベルズ Production I.G
16 美男高校地球防衛部HAPPY KISS! 58.7 1 オリジナル スタジオコメット
17 コマンダー・クラーク 58.5 フランス
18 Caligula -カリギュラ- 54.2 1 PS Vita サテライト
19 東京喰種トーキョーグール:re 45.9 3 週刊ヤングジャンプ studioぴえろ
20 ニル・アドミラリの天秤 43.4 1 PS Vita ゼロジー
21 3D彼女 リアルガール 37.1 1 デザート フッズエンタテインメント
22 異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~ 27.2 1 小説家になろう サンライズ
23 されど罪人は竜と踊る 26.6 1 角川スニーカー文庫 セブン・アークス・ピクチャーズ
24 デビルズライン 23.7 1 月刊モーニングtwo プラチナビジョン
25 Butlers~千年百年物語~ 22.7 1 メディアミックス SILVER LINK.

 今期トップは支持率93.3%の新作『ヒナまつり』。念動力を持つ少女・ヒナとヤクザの若手組員・新田が織りなすギャグコメディーです。とはいっても、シリアスな場面もあり、シリアスとギャグのバランス、特にヒナのボケに対する新田のツッコミが秀逸。

 現実が舞台だと、『ゆるキャン△』のように普通の人間が特別な体験をする作品が最近は支持される傾向にあるのですが、主人公が非現実的な能力を持っているのは、ちょっと異色かもしれません。

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 注目は『ウマ娘 プリティーダービー』が支持率87.2%で新作2位に入っていること。美少女化された歴代の名馬がレースをしたり、その後なぜかライブしたり、学園生活をしたりと、受けそうな要素をひたすら詰め込んた謎ストーリーなのですが、爆死しがちなスマホゲーム原作のアニメとしては、かなり健闘していると言えるでしょう。

 昨年のコロプラの株主総会では、スマホ原作アニメ『バトルガールハイスクール』失敗の原因として、「既存のゲームプレイヤーと新規視聴者のどちら寄りの視点にするかのバランスが難しかったこと」「キャラクターが多すぎたこと」を挙げていました。

 『ウマ娘 プリティーダービー』は、まだゲームリリース前なので、新規視聴者の視点に集中できたことが、スタートダッシュ成功の一因でしょう。

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 続編では『シュタインズ・ゲート ゼロ』が支持率92.2%でトップ。

 『キラッとプリ☆チャン』『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』は支持率80%台とやや低めなのですが、この2作は人気シリーズと世界観は共有しつつも、今までのキャラクターはほとんど出演しません。なので、これからの推移が気になるところです。

 特に『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』については、ソードアート・オンラインは主人公がキリトだから人気があったのか、それともVRゲームという世界観だから人気があったのか、分かるのではないでしょうか。

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 一方、往年の名作の再アニメ化『銀河英雄伝説 Die Neue These』は、支持率60.1%と低調なスタート。

 非常に丁寧に作られているとは感じたのですが、宇宙戦争というテーマが、その原点のひとつであるがゆえに、手垢がつきすぎていることが、苦戦の要因であるように思います。あと、シリアスすぎるのも、最近の傾向から外れてるかも。

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