どこにでもあること、いつでも使えることが大きなメリットだったコンビニ。しかし、最近ではコンビニ同士での競争が激しくなっていることから、別のメリットを訴求する必要が出てきています。
その1つがコンビニ側が企画し、独自のブランドで販売するプライベートブランド。セブンイレブンではセブンプレミアム、ローソンではローソンセレクト、ファミリーマートではファミリーマートコレクションなどがあります。
かつて、プライベートブランドといえば、低価格なものの低品質であることが普通でした。それがここ数年は、セブンイレブンのセブンゴールドのような高品質プライベートブランドも生まれているのです。
そんな動きの激しいプライベートブランド市場の動向をチェックしようと、コンビニに入った時はいつもチェックしているのですが、先日驚いたのは写真のアイス。なんとセブンプレミアムでガリガリ君のプライベートブランドを発売しているのです。その名も「スイーツなガリガリ君 ミルクたっぷりとろりんシュー味」。
プレミアムというだけあって値段は税込149円と、お隣のアイスコーヒー味などの税込64円の倍以上。なかなかチャレンジャブルな商品なので、買ってみることにしました。
パッケージ裏には製造者の詳細が書いてあるのですが、赤城乳業があるのは埼玉県深谷市。最高気温記録で知られる熊谷市の隣なので、アイスキャンディーの企業が育つのも当然だなと勝手に納得。
パッケージを開けるとアイスが出てきたのですが、通常のガリガリ君よりアイス部分が小さいような気が……。やたら高いくせに量が少ないハーゲンダッツ商法を思わずにはいられません。
食べてみると、シュー皮風味の外枠が固くて、中のミルクカスタード味アイスやミルクカスタード味ソースはふわふわ。まるで、から揚げのようです。
シチュー味やナポリタン味は「まずい」という声も多く聞かれましたが、これは普通においしいです。ちょっとネタで買うには高いですし、セブンプレミアムとしてもネタ商品を入れるとブランドイメージが傷ついてしまいますからね。
ちなみにスティックに当たりがでるとシュークリームと交換してもらえるのですが、残念ながら外れでした。
企業の重要ブランドでさえも、プライベートブランドになってしまう現代。それだけ力関係で流通側が優位に立っていることの現われだと思うのですが、個人的にはものづくり側の企業が使い捨てにされず、報われる仕組みが早くできてほしいなあと思ったりはします。