経営側からすると、バイキングはできるだけ料理の原価を抑えて、種類をできるだけ増やしたい、という意識が働きます。しかし、それがゆえにどうしてもシンプルな料理やありがちな料理ばかりになってしまいます。
そんなバイキングと一線を画していたのが、秋葉原のホテル聚楽2階にある「あけびの実」のバイキングでした。
ホテル聚楽はJR秋葉原駅の電気街口を出て、総武線沿いに西に6分ほど歩いた場所にあります。ホテル玄関の向かい側には線路。
お昼時に訪れると、あけびの実は2階なのですが、1階の看板に満席との表示。土曜日ということもあって、混んでいるようです。
こちらが入り口。“健康応援ビュッフェレストラン”というコンセプトなので、木造の店構えです。
満員なので、ウェイティングボードに名前を書いて、近くのソファでiPhoneをいじりつつ待機。僕の前に3組ほどが待っていたのですが、10分弱で中に入れました。
総席数は120席と、やや広め。奥の席の窓からは神田川にかかる昌平橋が見られます。時々、JR総武線とJR中央線の列車が走り抜けるので、鉄道マニアにオススメの立地かもしれません。
ただ、客層は女性が中心。親子連れもいましたが、秋葉原にも近いのに男性がほとんどいないのは意外でした。
あけびの実は朝食(1330円)、昼食(1620円)、夕食(2880円)すべてでバイキングを提供。値段は違いますが、料理のバリエーションが多いのが特徴。料理を置いているテーブルも広いです。
照明が暗めなので、うまく写真をとれなかったのが残念。
まずはサラダから。キャベツやトマトといったラインアップは普通ですが、ドレッシングの種類がたくさん。
そして惣菜類。甘酒餅やコラーゲンテリーヌなど、バイキングではあまり見ないタイプの料理も。
鶏の唐揚げやグラタンなんかは定番ですかね。
ご飯は白米のほか、美活山ごはんとちりめんじゃこごはんの3種類。
ご飯のおともが充実していて、漬けものや鮭フレーク、トロロなど。もちろんカレーもあります。
パンはごまパン、ぶどうパン、かぼちゃパン、栗パンの4種類。ジャムはイチゴジャムとブルーベリージャムは普通ですが、金時人参マーマレードが珍しいところ。レジ前で売っていたので、このレストラン特製なのかもしれません。
主食ではうどんも。こちらはあまり特徴ありませんね。
汁物はみそ汁とぜんざい。正月前ということで、ぜんざいは今の時期限定かもしれません。
大きな鍋に入っているのが芋煮汁。見せ方に工夫があります。
見せ方の工夫ということでは、炉端での魚の串焼きも。実際に焼いているのは厨房なのですが、こうするだけで雰囲気が全然変わります。
天ぷらもあるのですが、本日の天ぷら3点盛は、注文してから揚げる方式。
注文から10分ほどで出来上がりました。揚げ方は決してうまいというわけではないのですが、揚げたてが食べられるのはありがたいところ。
ドリンクコーナーはお茶や野菜ジュースなど、一般的なラインアップ。ドリンクは別に単品メニューや飲み放題メニューがあるので、ここはあまり力を入れていないのかもしれません。
最後にデザート。それなりにそろっています。
厨房、ホールともにスタッフが多めに配置されていたのが印象的なところ。
1620円という値段はランチとしては高いので、妥当ではあると感じました。夕食バンキングはちょっと高いので微妙ですが、今度、朝食バイキングには行ってみようと思います。