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志が高すぎるNHK放送博物館の記念碑

 昨日、愛宕神社で楽天Edyがお賽銭に使えるということがTwitterを中心に話題になっていました。

 →「ついに楽天Edyで払えるおさい銭箱が登場 → ちゃんと御利益はあるのか神社に聞いてみた」(ねとらぼ)

 実際に自分の目でも見てみようと行ってみたのですが、仕事始めで参拝する人がたくさん。1時間待ちくらいの行列になっていたので、本殿にたどり着くこともできませんでした。

 そこですぐ近くにあるNHK放送博物館に足を向けたのですが、こちらも正月休みで閉館。

 ただ、入り口の竣工記念碑がちょっと目に留まりました。僕は本などでも巻頭言のような真面目に意義を訴えている文章が好きなのです。Webにその文章が載っていないようなので、書き起こしてみます

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大正十四年夏、ここ愛宕山頂にはじめて二基の鉄塔と一牢の局舎が竣工してより風雪をしのぐ四十有余年 日本の放送は今やけんらん多彩な生成を遂げた

先人はこの地にあい寄り あい集い 放送の大いなる可能性をひたすら追及してやまなかった 時は移り 今やNHKの放送は名実ともに●界の放送に躍進した

テレビ電波が一瞬にして 地球の全人類をつなぐ今日 そのかみの鉄塔も局舎もすべて姿を消したが この地にくっきりと強く深く刻まれた 先人の足跡は消えることなく 大宇宙に科学の極みを追う心ははてしなくひろがり 無限の未来に挑む たからかな足音はりんとして日に新たなる勇気をあたえる

 

昭和四十三年

●田義恒

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 読み取りにくい部分もあって、完全に解読することはできなかったのですが、「大宇宙に科学の極みを追う心ははてしなくひろがり」と大きく出ているところからは志の高さが垣間見えます。書かれた当時は宇宙進出が話題になっていた時期なので、その影響もあるのかもしれません。

 ただ、1点気になるのは、「放送の大いなる可能性をひたすら追及してやまなかった」というところ。“追及”じゃなくて“追求”じゃないかと思うのですが、そのあたりNHKさんどうなんでしょう。