官と民の癒着が問題視される天下り。実際に能力があって登用される例も多いのですが、手心や便宜を期待しての受け入れが批判されてきました。
そうしたことから国家公務員法で退職後の天下りの報告が義務付けられており、内閣官房が内容を3か月ごとに公開しています。
→国家公務員法第106条の25第1項等の規定に基づく国家公務員の再就職状況の報告(平成29年10月1日~12月31日分)
ただ、公開されてはいるものの、量が多いからか、あまりチェックされていません。そこで、官僚トップである事務次官・長官や気になったものに注目して、取り上げます。公開が3か月ごとなので、この記事も3か月ごとに作っていく予定です
▼田中一穂(財務事務次官→日本政策金融公庫)
2015~2016年の財務事務次官。
▼佐藤慎一(財務事務次官→サントリーホールディングス)
2016~2017年の財務事務次官。
▼菅原郁郎(経済産業事務次官→損害保険ジャパン日本興亜)
2015~2017年の経済産業事務次官。大物次官として知られています。
▼佐藤文俊(総務事務次官→野村総合研究所)
2016~2017年の総務事務次官。
▼前川喜平(文部科学事務次官→志村産業)
2016~2017年の文部科学事務次官。志村産業は親族が経営する前川製作所の関連会社です。
▼二川一男(厚生労働事務次官→日本ヘルスケア総合研究所、東レ)
2015~2017年の厚生労働事務次官。
▼本川一善(農林水産事務次官→新日本科学)
2015~2016年の農林水産事務次官。
▼板東久美子(消費者庁長官→日本司法支援センター)
2014~2016年の消費者庁長官。数少ない女性キャリアなので各方面で重宝されています
▼小宮義則(特許庁長官→IHI)
2016~2017年の特許庁長官。
▼宮本聡(中小企業庁長官→古川電気工業)
2016~2017年の中小企業庁長官。