こんにちは、すずきです。
僕はVTuberの再生数や同時接続数の最新データを動画でまとめているのですが、1月のデータを集める中で興味深い動きがあったので、ブログでも書いておきます。
それはVTuber大手事務所「ホロライブ」の桐生ココさんや天音かなたさん、尾丸ポルカさんらが、1月半ばから20秒前後の3D短尺ネタ動画を出すようになったこと。
ちょっとしたリアクションをするだけのTikTokのような動画です。
短くて見やすいので再生数が増えやすいのですが、データを見ると、出し始めたところからチャンネル登録者数も急増しています。
VTuber界隈が配信中心になっていて長時間のアーカイブを追うのが大変になっている中、短時間の動画がアクセントとして機能している一面もありそう。
ホロライブ勢の3D短尺ネタ動画は、以前から白上フブキさんが得意としていました。白上さんの場合は、鼻歌っぽい内容が多め。
こうした3D短尺ネタ動画は、スタジオを使う必要はあるものの、既存の3Dモデルを使って演技するだけで作れるので、制作コストが低いんですよね。
背景をつけるのは簡単なのに、グリーンバックにしているのは「動画素材として使ってください」という二次創作を盛り上げるための隠れたメッセージでもあるのかもしれません。
短尺動画のタイトルのほとんどは英語で、海外視聴者を意識。桐生さんは配信でRedditを取り上げるなど、もともと英語圏をターゲットにしていたのですが、より強めた感じです。
昨年後半にTikTokからYouTubeに参戦して、すでに登録者数500万人超えと、登録者数&再生数を爆増させているじゅんやさんの手法をVTuberでも試してるんじゃないかなー、と推測しています。
ただこの3Dネタ動画、時間が長めになるとウケなくなります。
尾丸ポルカさんの3D短尺ネタ動画は毎回30万再生ほどあったのに、5分弱のビデオログ的な動画は7万再生にとどまっています。短いからこそ、「クオリティ低そうだけど見ていいか」となるのでしょう。
どちらかというとTwitterに向いていて、よくバズっているのを見かけます。
DooDooDoo~~🎵 https://t.co/zUFtDbJepP @YouTubeより pic.twitter.com/2HNXZHuvFN
— 桐生ココ🐉ついに2.0@ホロライブ4期生 (@kiryucoco) January 13, 2021
YouTubeのアルゴリズムでは平均再生時間の長い動画がオススメされやすいので、短尺動画はシステム上、不利ではあります。動画時間が8分より短いために途中に広告もはさめないので、広告料収入も低め。
マンネリ感も生まれてきたのか、3D短尺ネタ動画による登録者数増加も落ち着いてきたので、この試みを続けるかが悩ましいところ。
結局何を目標としてチャンネル運営をしているかということに行きつきます。
再生数を増やすだけなら、3D短尺ネタ動画を乱発すればいいのですが、それで登録者数は増えるのか、ファンは増えるのか、収益は増えるのか、そもそも自分のやりたいことは何なのか・・・。
ホロライブのメンバーは再生時間ベースではVTuberに限らず、国内YouTuber全体でもトップクラス。トップランナーの試行錯誤に注目しています。